たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

3ヶ月で4人が離脱、欅坂46に何が起こっているのか

欅坂46

欅坂46(欅坂46公式サイトより)

たきです。

3月31日をもって、長沢菜々香が欅坂46を卒業しました。卒業の僅か2日前の発表で驚きを隠せなかったのですが、1月末に脱退・卒業を発表したオダナナ・鈴本・平手は何の予告もなく、発表を持って即日離脱だったので、それに比べるとまだマシ...なのか?

1月末から3月末に至るまでの約3ヶ月で、欅坂46では4人が離脱していて、これはものすごいスピードだと思います。

今欅坂46には何が起こっているか。全く関係ない部外者ではあるけど、推測してみるだけしてみたいと思います。

理想と現実のギャップ

欅坂46は乃木坂46に次ぐ第二の坂道グループとしてオーディションが行われました。そして勿論このオーディションには乃木坂46に憧れ、キラキラ輝くアイドルを夢見てオーディションを受けた人も多かったと思うし、事実今でも乃木坂46に憧れを抱くと公言している欅メンバーも多く居ます。

でもいざデビューしてみると、デビューシングルは「笑顔を封印した」『サイレントマジョリティー』。2nd『世界には愛しかない』、3rd『二人セゾン』はアイドルらしい曲だったけど、4th『不協和音』は軍服のような衣装、笑顔を封印、アイドルらしからぬ歌詞・曲調・ダンス、5th『風に吹かれても』は「笑わないアイドルが遂に笑顔を解禁!」と話題になったものの、衣装は黒スーツ、6th『ガラスを割れ!』ではロックな曲調、ヘドバンなどの激しいダンスで顔も見えず、7th『アンビバレント』は曲調は明るくなったものの、ダンスは激しく、衣装も白のシャツに濃紺のパンツ、8th『黒い羊』ではまたも笑顔を封印、MVでも平手以外のメンバーが映るシーンは極端に少なく、TVでの披露時も平手に焦点を当てたパフォーマンス。

乃木坂46やAKBなどのキラキラ輝くアイドルという理想と、ダーク・クールな欅坂46という現実とのギャップに苦しんだり、「やりたかったのと違うなあ」と思うメンバーもいるのではないかと思います。

「平手一強体制」の弊害

欅坂46の絶対的エース・不動のセンターだった平手が1月末に脱退しました。

欅坂と言えば平手、平手と言えば欅坂。世間の人はそんなイメージを持っていた人も多いと思います。

しかし、平手がセンターに立ち続けパフォーマンスをすることによって、欅の他のメンバーにスポットライトが当たりにくくなり、欅の世界観を平手なしに語ることが難しくなってきました。

平手は確かにパフォーマンスも凄いし、居るだけで画になるし、グループ全体が引き締まって見えるし、すごい存在ではあるけれども、平手1人に頼りすぎるとどうなるか。

平手が欅坂の「避雷針」となり平手1人に非難が集中するし、「平手=欅坂」と認識している世間に、平手の居ない欅坂が欅坂と認識されるのか、そして「平手さえ居れば大丈夫」と心のどこかで思っていたグループのメンバーの士気の低下...、平手本人にとってもグループにとっても平手一強体制は好ましくないもの。

でも運営はデビューから3年にわたって平手をセンターに立たせ続け、あろうことか発売が延期された9thシングルのセンターにも立たせようとしていた。運営自体が平手を頼っていました。

先行きの見えないグループ活動

欅坂46の最新シングルは1年前に発売された『黒い羊』。その後9thシングルの発売が発表され、選抜メンバーも発表されましたが、延期。

延期の理由はいくつかあるとは思いますが、センターに決まっていた平手の脱退、選抜メンバーにも入っていた佐藤の活動休止による選抜メンバーの再考、これまでの「欅の世界観の中心」だった平手が脱退したことによる、曲の作り直しなどもあったのではないかと思います。

そして、昨今世間を騒がせている「新型コロナウイルス」」。これによって握手会の開催もできず、ライブの開催もできず、肝心のウイルスがいつ終息するかも分からない。

握手会の開催ができなくてもCD発売すればいいじゃんという人も居るだろうけど、握手券がついているから大量買いするファンが居るわけで、握手券がついていないCDはどれくらい売れるか分からない...。それに、今年ウイルスが終息する可能性は低いし、オリンピックが来年に延期されたことで、オリンピックで握手会やライブ会場が確保できる可能性は低い。そのため握手券を付けたところで、握手会を開けるのは早くとも2021年の秋以降になる可能性が高い。だから握手券を簡単につけることはできない...。

ということから、ライブもできず握手会ができないためにCDも簡単に出すことができず、個々の雑誌やTV出演はあるものの、グループとしての活動は先行きが不透明。

 

いや、日向坂と乃木坂はシングル出してるじゃんという方、確かに出てますとも、ええ。でもね、発売を発表した日を見てみると、日向坂は去年の12月に発表してるし*1、乃木坂は今年1月9日に発表してる*2のよ。

その頃はコロナは中国武漢では流行ってたけど、中国政府は隠蔽してて日本はおろか、中国国内でもコロナが拡大してるなんてこと分かってなかったんだから。

そりゃ発売延期とかそういう判断もできてるだろうけど、2か月前から発売するって決まってて、延期するとなったら大バッシングものよ。(事実欅は9th発売延期発表後にネットが騒がしくなってたし)

まぁ...欅は不運としか言いようがないですね。

グループの先行き不透明→自分優先に

「自分優先」というのが何かアレですけれども、グループの先行きが不透明、これからコロナの影響もあって1,2年空白期間が続くのであれば、メンバーは自分のことを優先するに決まっています。

3月で卒業したなーこちゃんも「夢に向かって踏み出したい」と言っていたし、1月末に活動休止をしたさとしも「成長したい」と言って留学しています。(コロナの流行でどうなっているかは分かんないけど)

卒業しても活動を続けている女優の今泉やモデルの志田を見て、自分も「欅坂」という枠に縛られずに、好きなことをやりたいと思っているメンバーも少なからずいると思います。

これも欅から離脱している人が増えている一つの理由だと思います。

これからどうなる

しかし、欅坂は終わったわけではなく、むしろ2期生と新2期生の加入で力を付け始めている時期だと思います。

それにまだ音源化されていない「10月のプールに飛び込んだ」「砂塵」「その鐘を誰が鳴らすのか」といった曲もあります。

これを発売できればいいのですが...。