たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

「言葉の暴力」について

言葉の暴力

たきです。

なんか...物騒なアイキャッチですけど(笑)、思いつくだけの悪口をバーッと書いてみました。普段全然悪口言わないので、結構苦労しました。(僕が特定の人に対して悪口を言うのは自分の身に危険を感じた時くらいなので...)

今日は「言葉の暴力」の話をしていきたいと思います。僕の実体験も書くつもりなんで、苦手な人は目次を見て読み飛ばしてくだせえ。

「言葉の暴力」の残忍さ

平手友梨奈が語った「言葉の暴力」

僕が「言葉の暴力」という言葉を知ったのは、これまた平手からでした。平手から学ぶこと多すぎ。

平手が出演していたラジオの最終回、平手から生徒(リスナー)へのお願いということで、「言葉の暴力をやめて」と語っていました。以下全文▼

「お願いというか、約束してほしい。言葉の暴力というのは、本当にもう、しないであげてほしいです。言葉の暴力というのは、今、体罰だったり、パワハラだったり、やってはいけないことが増えている中で、一番人の心を傷つけてしまう。最悪の場合、死にたいって思っちゃう人もいる。だから、言葉の暴力というのは本当にやめてほしいなって思います。」

「SNSは良く使えばすごく便利だけど、ちょっと間違えるだけでいろんな方向に転がっていく。そこはどうか、絶対にしないでほしい。つらいこと、苦しいこと、たくさんあると思います。つらいこと、苦しいことの方が多い人もきっとたくさんいると思います。私もそう思っている人間のひとりです。でも、どれだけ嫌なことがあっても、逃げずに闘ってほしい。闘うことはすごく勇気のいることだし、自分も傷つく、相手も傷つくことがあります。人間関係が崩れちゃうこともあるかもしれない。でもそれは、マイナスに受け取るんじゃなくて、むしろプラスに受け取ってほしい。」

「SNSに逃げないで、どうか、信頼できる大人なのか、話してみてほしいです。話すことできっと、楽になることもあると思うので。」

出典:平手友梨奈「言葉の暴力やめて」卒業放送で訴え - 芸能 : 日刊スポーツ

何というか、欅坂46という集団に属し、約4年間グループの先頭に立って引っ張ってきた彼女が言うからこそ説得力があるんだろうな、って思う。

握手会で顔も知らない大人に殺されかけて、握手会に出ないとサボりと言われ、ケガで全力が出せない時も叩かれ、全力で踊っても目立ちすぎだの何だの言われ、何をしても、どれだけ努力しても頑張っても、顔も知らない人から誹謗中傷の嵐。

そんな彼女が言っているからこそ説得力もあるし、共感する人や彼女のお願いに答えて言葉の暴力をやめようという人も居るんだと思う。

そして、全く関係ないけど、彼女が言っていたことどっかで聞いたことあるなと思ったら、「心が叫びたがってるんだ」っていう映画の主人公、成瀬順ちゃんが言っていた「言葉は傷つける」っていうセリフだったっていう。ステマじゃないよ。

「言葉の暴力」は目に見えない

殴る、蹴るといった暴力は目に見えるし、被害者がけがをしていれば周囲は気づいてあげられるし、加害者が罪に問われることもある。

じゃあ「言葉の暴力」ってどうなのかっていうと、言葉そのものは目に見えないし、被害者も言葉によって目に見えるけがをするわけでもない。それに日本は「言論の自由」が保障されているから、名誉棄損などでなければ加害者が罪に問われることは少ない。

だから周りは気づきにくいし、大体言葉の暴力をふるってるときって暴力と同じで、上の人間(学校で言う先生、会社なら上司...?)が居ない時にやってることが多いし、あろうことか上の人間が言葉の暴力をふるってることもある。

それに上の人に助けを求めても、「ただふざけてるだけでしょ」「イジられてるだけじゃん」と言って救ってくれないこともしばしば。

言葉の暴力は目に見えないからこそ、暴力よりも悪質で残忍で人を傷つけていき、人を壊していくものだと思う。

SNSの普及で悪質性を増すばかり

TwitterとかInstagramみたいなSNSの普及によって、「言葉の暴力」は悪質性を増すばかり。

顔が見えないから、素人には個人は特定されないから、面と向かって言えないから、そんな理由でSNSに悪口を書く奴らが大勢居て、より悪質性を増していると思います。

そして、被害者からしてみれば加害者がどんな人なのか、冗談で言っているのか本気で言っているのか、文字だけでは判断できないから恐怖を感じる。

加害者側は個人が特定されない、顔が見れない(実際は悪質な場合、警察などを通じて特定できるんだけど)から好き放題言いまくってるし。

こっから自分語り。

被害者も自分では気づかない(僕の場合)

僕も高1の時、言葉の暴力を受けていました。っていうとなんか被害者ぶってるっぽくて自分でもあまり言いたくないし、事実平手ほどじゃないし...

陰キャで人見知りでコミュ症で人付き合いも苦手で外見も底辺で、クラス内の一部の人間からしてみれば、絶好の対象だったと思う。

結構早い段階(6月くらいから)で周りが僕の陰口を言っていることは気付いてたし、最初は欅の『エキセントリック』のごとく、「変わり者でいい、理解されない方が楽」みたいな感じで「勝手に言ってろ」って思ってたんだけど、高1の後半(冬休み明けくらい)に体の方に異常が出てきて。

まず第1段階は朝起きる時、異常なくらい体が重くなりました。ベッドに両手をついて体を起こして、リビングに向かうときも体は重いし怠いし。でも僕は小中の時に不登校を経験してて、親に休みたいっていうとグチグチ言われるから、それでも学校行ってたんですよね。

で、2段階目は学校に近づくにつれ、心臓の鼓動が早まって、学校の近くの交差点を通り過ぎると急に腹が痛くなって、ふらふらし始めて。ふらふら歩いて周りに「変な奴」って思われたくないから、わざと遅刻して登校するなんてこともしばしば。

3段階目は今でもトラウマなんだけど、学校から帰るとき電車に乗るんですけど、自分でも知らないうちに、ホームの黄色い線の外側に出てたんですよね。で、そこに通過する特急レッドアローが入ってきたんですけど、警笛を結構早い段階で鳴らされて我に返って黄色い線の内側に下がりました。怖いのが自分でも無意識のうちに黄色い線の外側に居たっていうことですよね。警笛鳴らされてなかったらどうなってたんだろう。

ま、長々と語ったので要約すると、自分では気にしてないつもりでも、自分でも分からないうちに実は傷ついてて、それが体に出てくるよっていう。なんか内側からじわじわと蝕んでいく病気みたいですよね。エイズ的な。

自分でも気づかないんだから、他人が気づくなんてことは滅多にないわけで、気づいたときにはもう手遅れ、なんてこともあったりするかもしれませんね。

言葉の暴力を振っている側は「これくらいじゃ傷つかねえだろ」と思っていった言葉が、言われている側にとってはひどく傷つく内容で、でも言われている側は自分が傷ついていることに気が付かず、気が付いた頃には心も体もボロボロになっているなんてこともあり得る。そして、"極端な選択"をしてしまうなんてことも。

何度も言うけど言葉の暴力は目に見えないから、被害者が周囲に助けを求めない限り周囲の人間は気付かないし、自分が気づいていなかったら周囲に助けを求めることもできない。

言葉の暴力って殴る蹴るの暴力より悪質で、タチが悪いものだと思う。

元KARAのハラさんも言葉の暴力によって傷ついた1人。彼女が極端な選択をした直接的な理由は分からないけれども、ネットで中傷されたことも1つの理由だと思う。

一つ一つの言葉に責任をもって、本当に言っていいことなのか、口に出す前に、ツイートする前に、投稿する前にもう一度考えて。