たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

東京の緊急事態宣言解除、今月中に可能なのか

たきです。

昨日安倍首相が会見を行い、39県で緊急事態宣言を解除することを明らかにしました。5月16日時点で緊急事態宣言が継続されているのは、東京と神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫、北海道の8都道府県になります。

首相は会見で残りの8都道府県においても、可能であれば今月中に解除したいということも言っていました。

東京都は今月中に緊急事態宣言を解除することは可能なのでしょうか。(僕は東京都民なので今日の記事は東京都中心でお話しさせていただきます。)

緊急事態宣言の解除目安

まず、緊急事態宣言の解除目安を改めてみていきます。

1つ目は新たに確認される感染者の数です。1週間で人口10万人あたり0.5人未満程度であり、直近1週間の新規感染者数の合計がその前の1週間の数を下回っていること。

2つ目は医療提供体制です。重症者が減少傾向にあり、医療体制が逼迫していないこと。

3つ目は検査体制の構築。PCR検査のシステムが確立されていて、検査件数が極端に少なくなっていないこと

出典:「緊急事態宣言」東京の解除には厳しい条件? 専門家会議が提案する3つの目安|FNNプライムオンライン

これらを総合的に判断して、解除できるか否かを判断するとのことです。

では、首都東京は5月16日昼時点でこの解除基準を満たしているのでしょうか。

一つ目の「1週間で人口10万人当たり0.5人未満程度」という目安。東京都の人口は令和2年4月1日時点で13,982,622人。*1ここでは少し多めに見て1400万人とします。東京都の場合、1週間の感染者が合計70人未満にならないと、この目標は達成できません。東京都の直近1週間5/9~5/15の1週間の感染者は150人で、こちらの目標は達成できていません。しかし、そのあとの「直近1週間の新規感染者数の合計がその前の1週間の数を下回っていること」ですが、5/2~5/8の感染者数は273人なので、こちらは達成しています。

二つ目の「医療提供体制、医療体制がひっ迫していないこと」ですが、ここでは一つの目安としてコロナ対応の病床数と、入院しているもしくは入院が必要な患者数を見ていきます。NHKの調べによると、東京都のコロナに対応した病床数は2000、入院しているもしくは入院が必要な患者数は2518で、病床に対する割合で言うと126%でした。(5月11日時点)*2100%を超えていて、医療体制がひっ迫していることが分かります。

しかし、東京都は5月末までに病床数を4000床まで増やすとのこと。今後の病床数次第では目標が達成できる可能性もあります。

三つ目の目安である、検査体制についてですが、東京都のコロナ対策サイトの検査実施件数を見ると、大幅に減少しているということはないですね。

微減しているようにも見えますが、コロナ相談窓口やコールセンターの相談件数も減少しているので、そもそも検査対象の方・検査希望者が減少しているのではないかと思います。コロナ相談窓口、コールセンターの相談件数は東京都のコロナ対策サイトから見れます。

一つ目の感染者数に関しては現時点で未達成、二つ目の医療体制に関しては、今後の対策次第では達成できる可能性があり、三つ目の検査体制に関しては問題ないと思います。

東京都の感染者数は確かに減少傾向だが・・・

東京都の感染者数は減少傾向にあります。(参照:陽性患者数 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト

ここ数日東京都の新規感染者は100人未満に落ち着き、昨日は約2か月ぶりに一桁になりましたね。

これで気が緩んで人出が多くなったという報道を目にします。僕も昨日コンビニのバイトだったんですけど、平日というのもあってか、普段より人が多い印象を受けました。自転車でバイト先に向かっているときも、商店街や大通りなど、昼間にかかわらず、歩行者が増えていた印象です。

ここ数日の数値は約10日~2週間前のGW、連休中の数値であって、連休中は会社も休みが多くて通勤ラッシュもないですし、東京都やメディアが大々的に「ステイホーム週間」「がまんウィーク」と銘打って、お家に居た方も多く、減少に転じるのは自然なこと。

連休が明けて、満員電車に乗って出勤する人が増え、オフィスも閉鎖的空間で三密が揃いやすい環境、お昼弁当を買いにコンビニに行ったり、外で食べたり、人の動きが活発になり、ただでさえ感染が拡大しやすいのに、気が緩んでさらに多くの人が外出し始めると、爆発的に感染者が増える可能性があります。

結局、東京の緊急事態宣言解除はいつ?

あくまでも専門知識も何もない僕の意見ですけど、今月中の解除は極めて難しいのではないかと思います。

先述の通り、連休明けで会社も始まり人の流れが活発になり、気が緩んで外出し始める人も居ます。そうなれば感染者が増加に転じるのは自然な話で、増加すれば緊急事態宣言解除の目安もクリアできませんし、寧ろ東京都に限り、5月末までの緊急事態宣言を延長するといった可能性もあり得ます。

政府は21日に再び専門家の意見を聞いて、解除の是非を問うことにしています。連休明けの平日の数値が出るのは早くて明日明後日、遅くとも来週中には出始めますので、その数値によっては解除される可能性も否定できません。

が、僕は今後増加に転じると思うので、今月中の解除は見送られ1ヶ月ほど延長されるのではないかと思います。

緊急事態宣言を解除してほしいのであれば、感染者が減少している今だからこそ、STAY HOME、家に居てください。再び増加に転じれば、今までの努力が水の泡になります。また先の見えない暗い辛い日々に逆戻りです。嫌でしょ?大人しく家に居て部屋の片づけでもしてましょう。

第二波が起こると

今東京都の感染者は減少傾向にあり、このまま減り続ければ収束も夢ではありません。

しかし、先述の通り東京都の入院患者数・入院必要な患者数に対し、コロナ対応病床数は不足しています。今後増やすとは言っているものの、爆発的感染(オーバーシュート)が起こり第二波が来ると、病床数がまた不足することになります。感染者が急増すれば、医療従事者は疲弊し、ただでさえ不足しているマスクや防護服も更に不足し、医療器具も不足し、助かる命も助からなくなります。

安倍首相も会見で言っていましたが、既に一度は落ち着いていた韓国ではナイトクラブの集団感染から第二波が発生し、既に100人以上が感染、中国武漢市でも1ヶ月ぶりに新規感染者が確認、吉林省では次々と感染者が出てきています。*3

油断するとすぐに感染は拡大します。1月後半から今日まで3ヶ月以上も耐えてきて、新規感染者数が一桁になって気が緩む気持ちも分かりますが、お願いです。収束まであと一歩。もうちょっとSTAY HOME、お家に居てください。

stayhome