中国が日本への核攻撃を示唆、憲法９条で日本は守れるのか。

日本のテレビなどではあまり報じられていませんが、中国からとある動画が配信・拡散されました。それが「日本が台湾有事に介入したら、中国は日本に核攻撃をすべきだ」という動画。

この動画は中国政府の作成したものではなく、中国の軍事評論家によってつくられた動画。しかし、この軍事評論家チームには、中国人民解放軍の幹部だった人物たちも所属。過激さからか、一旦は削除されたものの、地方の中国共産党委員会が転載し、再公開しました。

よって、中国人民解放軍内部では、日本に核攻撃をすべきと考える人物が過去に居て、その主張を中国共産党委員会（地方ではあるものの）も認めたということ。

日本は憲法第９条で戦争の放棄を謳っていますが、果たしてこの中国からの脅迫、恫喝、実際に核攻撃をされた場合、日本は第９条で守ることができるのか。

「日本へ核攻撃すべき」どんな動画だったか
憲法９条で日本は守れるのか
終戦の日

「日本へ核攻撃すべき」どんな動画だったか

JBPressの記事では、この動画の内容について以下のように報じています。

・日本では安倍晋三前首相が進め、菅義偉首相が続けた極右反中路線や新軍国主義が蔓延し、中国に戦争を宣言する国民的な基礎を固めた。とくに最近では麻生太郎副首相が「中国が武力で台湾を併合しようとすれば、日本は米国とともに台湾を防衛する」と言明し、岸信夫防衛相、中山泰秀防衛副大臣らも同様の趣旨を語っている。

・中国は、日本が台湾有事に1人の兵士でも1機の軍用機でも送って参戦した場合、ただちに日本に核攻撃を行う。この戦いは全面戦争であり、日本が完全に降伏するまで核攻撃を続ける。日本はすでに核攻撃の被害を体験し、核には過敏に反応するから、中国の対日核攻撃はごく小規模でもその目的を達成できるだろう。

・中国は1964年に核兵器を開発して以来、たとえ有事でも核兵器は戦争の相手国より先には使わないという「核先制不使用」の政策を明示してきた。核攻撃は中国が核の被害を受けた場合のみの報復に限るという方針だが、日本だけは例外とする。日本は日清戦争、日中戦争と中国を2回も侵略し、日中戦争では3500万人の無辜の中国人民を殺し、今また中国を侵略しようとしているからだ。

・中国が日本を先制核攻撃の標的という例外にする背景には、近年の国際情勢の変化があり、これまでの不先制使用が時代遅れになったという面もある。また中国は日本への核攻撃の際には、尖閣諸島（中国名・釣魚島）と沖縄（中国側は琉球と呼称）を奪回する。両域とも中国の領土に戻すか、あるいは独立を認めるかは、その後、検討していく。

出典：日本が台湾有事に介入したら核攻撃、中国で拡散した動画の危険度中国の日本核攻撃論の読み方(1/4) | JBpress (ジェイビープレス)

国民が反中になったのって、中国人観光客のマナーの問題だったり、日本固有の領土である尖閣諸島問題。領海侵犯や中国漁船の衝突。最近だと中国海警が武装なんてのもありましたね。それに限らず日本のキャラクターを劣化コピー、著作権ガン無視、日本技術を盗用し、あたかも自分たちがつくったもののように宣伝。国民の中で反中感情が高まっているのは、決して安倍さんや菅さんが「中国は敵だ！」と言ったからではなく、中国人、中国共産党の日ごろの行いの問題かと。

それに軍国主義云々言っていますが、それあなたが言いますか？海警の武装を許可し、執拗に日本漁船を追い掛け回すストーカー行為、領有権のない南シナ海に人工島をつくり、基地を建設し、周辺国家に圧力をかけ、台湾の防空識別圏に中国の戦闘機を侵入させ、香港で起こった大規模デモの時には、香港近くの深圳に武装警察を配備。他国に軍国主義だの言う前に、自国の行動や言動を今一度振り返ってみてください。

そして、中国は「核先制不使用」を謳っていますが、日本はその例外。日本には先に核攻撃をしても構わないということですね。なぜなら「日本は過去2度も中国に侵攻し、3500万人もの中国人を殺害したうえ、今また中国を侵攻しようとしているからだ」とのこと。

日本が過去に二度も侵略したことは事実で、そこは覆すつもりは全くありません。が、台湾は台湾であって、中国ではありません。台湾に侵攻しようとしているのは、日本ではなく中国共産党。日本は台湾には侵攻しません。中国が台湾に侵攻してきた際に、台湾と一緒に台湾を守るという発言をしたまで。その発言すらも許容しないのであれば、中国は台湾への侵攻をやめるべき。

あと、中国の建国の父と呼ばれる毛沢東さんは、非公式ではあるものの、大躍進政策で5000万人以上もの人々を殺したのですが、その人の描かれたバッジをオリンピックの表彰式で身に着けるなど英雄視していますね。その後IOCにこっぴどく叱られてましたが(笑)。謎すぎる。

そして最後。中国が日本に核攻撃をした際、中国は台湾と琉球（沖縄）を奪回すると言っています。そう、中国の狙いは台湾・尖閣諸島だけでなく、沖縄県もなのです。台湾・尖閣諸島が中国の手に渡れば、そこを軍事拠点化し、次は沖縄県が狙われます。

中国国内でわずかではありますが、沖縄は中国の領土だ、沖縄は独立すべきだという意見が出ています。その理由は、沖縄県がかつて琉球国という独立国家であったこと。そして、琉球国が中国の冊封体制下にあったこと。こじつけというか、ありえない主張ですが。

憲法９条で日本は守れるのか

日本は憲法9条で戦争の放棄を明示しています。これによって日本は戦争をすることはできません。しかし、自国を防衛する自衛権は放棄されていないと解釈し、自衛隊、自衛に必要な最低限度の武力は保持しています。

仮に、中国が日本へ核攻撃をした場合、日本はその動きを察知し、PAC-3などの迎撃システムでミサイルを破壊することはできるかもしれません。

しかし、同時多発的に攻撃があった場合、迎撃に失敗し、政治の中枢である東京が火の海になった場合、混乱に陥ることは間違いないですね。そして、日本全国にある原発に攻撃された場合は、原発から放射性物質が漏洩するでしょうし、それを混乱に陥った日本政府が把握し、原発周辺地域の住民へ伝達できなければ、原発周辺の住民の被ばくなど、核攻撃で直接被害を受けなくとも、被害を受ける可能性はあります。

憲法9条で日本は戦争をすることができず、あくまでも自衛のみしかできません。日本が攻撃をされないと、自衛隊は動くことができない（専守防衛）。日本に核ミサイル、核爆弾が発射・投下されてからでないと、日は中国に反撃、報復をすることができない。

果たして、それで日本を守ることができるのでしょうか。

日本も自衛のため、核武装をして周辺国に圧力をかけるべきではないでしょうか。周辺には中国、ロシア、北朝鮮、（韓国）と、核を保有している、開発している疑惑のある国が4か国も存在。

中国は「核攻撃をするぞ」と脅し、尖閣諸島周辺に毎日のように侵入、ロシアは北方領土にミサイルを配備し軍事拠点化、北朝鮮は言わずもがなミサイルを繰り返し日本海に向け発射、日本列島を超え太平洋に落下したこともあります。韓国は「反日無罪」で、反日行為をしても無罪になるという、異常な国家。日本の哨戒機に対してレーダーを照射し、攻撃するぞと脅迫。そして竹島の不法占拠。

中国の動画で「中国が日本を先制核攻撃の標的という例外にする背景には、近年の国際情勢の変化があり、これまでの不先制使用が時代遅れになったという面もある。」と述べていますが、日本もこの国際情勢の変化に合わせて、憲法への自衛隊明記、核武装を含めた、軍事力の強化が必要なのではないでしょうか。

アメリカのバイデン大統領が演説で北朝鮮の核実験などを非難した際、北朝鮮は「自衛権の侵害」と発言しているため、日本が自衛のために核武装をすると言っても、日本にとやかくいう資格はありません。日本にとやかく言うと「日本の自衛権の侵害」になりますからね。中国も、中国自身が日本に脅迫をしているわけですから、非難する資格はないかと。非難するのであれば、自分たちが脅迫行為をやめてください、で終わり。

「自衛隊は違憲だ！」と主張する方々が居ますが、自衛隊が居る今ですらこんな惨状なのに、自衛隊が居ない、憲法9条だけしかなかったら、とっくに尖閣・沖縄・竹島は盗られていたと思います。

憲法9条があったから、終戦後76年間、日本は戦争を起こさなかった、巻き込まれなかったという主張も一理あります。

しかし、僕は逆で憲法9条があるから、日本は周辺国にこれほどまでに好き勝手されていると思っています。日本に攻撃しなかったら、日本は攻撃することができない。だから無人島の竹島や尖閣諸島、北方領土周辺をうろつく無法国家がいて、ミサイルをバカバカ打ち込むロケットマンも居るわけで。

普通の国なら自国の領土が不法占拠されたら、武力で奪還しますよ。相手は話し合いのテーブルにもつかないですし。なぜか竹島、北方領土を戦争で取り返すと発言した人がすごい叩かれていましたが、他の国なら当然のことです。

日本は専守防衛という戦略を改め、国際情勢に合わせて武力を増強すべきではないのでしょうか。