たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

立憲民主党さん、ブーメラン刺さってますよ。

衆議院議員選挙で、「野党が共闘し大幅に議席を増やし、自民党は過半数を割る予測」とマスコミが騒いでいた中、自民党は確かに議席を減らしたものの、単独で絶対安定多数を確保。自民と是々非々で議論を行うとした、維新と国民民主党が議席を増やし、立憲共産党は議席を大幅に減らし、惨敗。

その責任をとって、立憲民主党の代表、枝野幸男氏が辞任を発表し、立憲民主党は代表選挙を行う流れになりました。

枝野氏「(自民党総裁選は)午後5時以降にやってほしい」

今年9月に、菅前総裁の任期満了に伴う自民党総裁選が行われました。その際、立憲民主党の当時の代表枝野さんは以下のように発言しています。

9月に自民党の代表選が告示された際に、枝野幸男代表が「我々国会議員の仕事は国会にある。(総裁選は午後)5時以降にやっていただきたい」と発言。党幹部も同様に批判していた。

出典:立憲代表選 平日昼間に会見 案の定「ブーメラン」突っ込み 自民に枝野氏「17時以降にやれ」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

しかし...、つい先日行われた立憲民主党の代表選挙立候補者による、共同記者会見はなんと真昼間の13時から。しかもご丁寧に立憲民主党の公式YouTubeチャンネルで生中継までしちゃって。

 

立憲民主党代表選挙 共同記者会見

立憲民主党代表選挙 共同記者会見

出典:立憲民主党公式YouTube

 

確かに自民党は政権を担う与党として、コロナ対策をすべきではありますが、枝野氏は「我々国会議員」と発言しているため、この批判は今の立憲民主党にも当てはまりますよね。与野党関係なく同じ国会議員なのだから、議員は議員の仕事に集中すべきなのでは?それなのにこの発言の約2ヶ月後、自分たちもおんなじことするんだから、都合のいい人たちですね(呆)。

結局、自民党は総裁選は行ったものの、国会や政府としての仕事を軽視していたわけでは無く、現に野党が批判してきた政府のコロナ対策にしても、明確な原因は分からずとも感染者数は世界の感染状況と比較すると落ち着いています。国民の7割以上が2回以上ワクチン接種を完了。これもファイザー社のCEOに直談判した菅首相の功績ではないでしょうか。*1

自民党総裁選を「バラバラ」と批判

今回の立憲民主党代表選挙でも、各候補者が「多様性を認め合う」「多様性を旨とした社会をつくる」と謳っています。立憲民主党の政策にも「多様性を認め合い互いに支え合う共生社会」と書かれています。

しかし、毎日新聞で以下のようなニュースが流れました。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は23日、TBSの番組に出演し、自民党総裁選の4候補の論戦について、「政策でこんなにばらばらだったのかとびっくりした」と述べた。

出典:立憲・福山氏、自民総裁選を批判「政策ばらばら、びっくりした」 | 毎日新聞

あれれ、多様性を認め合うんじゃなかったのかな?政策、意見もLGBTs同様、人それぞれ違うのだから、「多様性を認め合う」のだったら、バラバラなことを認めなきゃおかしいですよね。なのに、そこを批判してどうするよ。矛盾していませんか。

確かに、同じような政策、考えを持った1つの「政党」のなかに政策や意見が違う人が居るのはおかしいと感じるかもしれません。

しかし、例えば自民党の綱領には「日本らしい日本の姿を示し、世界に貢献できる新憲法の制定を目指す」とあります。大まかに「今の憲法は変えるべきだ!」という点では考えが一致していても、例えば「自衛隊は自衛隊。国防軍とするのはダメだ」とか、そういう細かい点では一致しないことも有ります。自民党総裁選でバラバラだと批判されたのも、恐らくこういうところから出てきたものだと思います。


それに、もし全員が全員全く同じ政策で立候補してたら、それは選挙の意味ないじゃないですか(笑)。皆考えが一致してるんだったら一人候補者を立てて不戦勝にしてしまえばいいだけの話。選択肢があるというのも、民主主義である証拠です。

海外を見てみてください。中国では中国共産党の事実上の一党独裁。香港では民主派と呼ばれる人たちは立候補すらできません。北朝鮮も同じ。選択肢は朝鮮労働党と衛星政党のみ。ロシアなんて野党の指導者が何度も殺されかける。多種多様な意見、考えの下選挙が行われるのは民主主義である証。

結局、自民党総裁選の時は「バラバラだ」と批判しておきながら、自分たちも4人の候補者を出して選挙をするあたり、都合の良い方たちですこと。上でも書いたように、政策や考えが一致しているのであれば、候補者を一本化して不戦勝にしてしまえばいい。けど結局、政策も意見もバラバラだから4人も候補者が出て選挙することに。


結局政府、自民党がやることには何でもかんでも批判。けど後先考えず批判するので、こうやってたった2ヶ月前の発言がブーメランとなって自分に返ってくる。そんな人たちにこれからの日本の未来を託すことができるでしょうか。

しかし、これらの発言は枝野さんが代表を務めていた頃の立憲民主党。新たな代表の下で、執行部などの役員も刷新されることに期待し、新たな立憲民主党では「批判だけの立憲」ではなく、「話し合いをする立憲」に変わることを期待します。

立憲民主党さん、ブーメラン刺さってますよ。