新年早々ブーメランが返ってきていた立憲民主党ですが、今度は党の最高顧問を務めるあの菅直人氏が他党を「ヒトラーを思い起こす」とツイートし炎上しております。新年早々色んなネタを提供してくれますね。そして自爆していきますね(笑)
こちらが問題視された、菅直人氏のツイート。「主張は別として弁舌の巧みさでは大一時代戦後の混乱するドイツで政権を取った当時のヒットラーを思い起こす」と最後の一文にありますね。
これが維新からしてみれば「ヒトラーのような人たち」と皮肉・侮辱された気になるのでしょうね。維新はこれに対して、菅直人氏が最高顧問を務める立憲民主党に猛抗議。しかし菅直人氏は謝罪も撤回もしないおつもりだそう。そして、立憲民主党の泉代表も「党としては関与しない」と注意なども行わないそうです。
しかし、このツイート。解釈を変えれば菅直人氏がヒトラーを称賛しているように捉えられます。維新の「弁舌が巧み、話を聞くと魅力的」な所を「ヒトラーを思い起こす」と表現しているということは、「ヒトラーは弁舌が巧み、話を聞くと魅力的」とヒトラーを称賛しているようにも捉えられます。
ヒトラーを称賛するなんて論外ですよ。ドイツではヒトラーを賛美することは禁止されています。ここは日本なので直接関係ありませんが、このツイートをユダヤ人の人や、ヒトラーによって苦しめられた人が見たらどう思うでしょうか。
コロナ前、日本には過去最多の外国人観光客が訪れていました。日本国内での発言も、外国人に見られることがあります。もし外国人に見られたら、なんてことを考えられないのでしょうか。考えられないからツイッターで平気にこんな発言をしているのでしょうが。
橋下氏にブーメラン?
維新が立憲民主党に猛抗議をすると、一部の方々は「橋下徹氏も過去に『ヒトラー』と発言してた!ブーメラン乙!」と嬉々としていましたが、頭悪いんですかね。
2012年当時の民主党が増税法案を提出した際に、橋下徹氏が「完全な白紙委任、ヒトラーの全権委任法以上だ」と批判していたことをわざわざ穿り返してきて取り上げています。
この発言自体は橋下徹氏・維新の松井一郎氏も認めたうえで、以下のツイートで反論しています。
確かに橋下徹氏は「ヒトラー」という単語は発しています。しかし、それは橋下徹氏の発言にもあるように、ヒトラー単体ではなく「ヒトラーの全権委任法のようだ」という、「全権委任法」と言う言葉の修飾語として用いたもの。
どういう意味かと言うと、2012年当時の民主党政権は公約にもない増税法案をいきなり国会に提出しました。これがナチス・ヒトラーが公約にもない全権委任法を強引に制定させたことになぞらえて批判したのです。あくまでも「民主党が提出した法案」を「ヒトラーの全権委任法」というのが肝。
対して菅直人氏は、「維新」という党もしくは人を「ヒトラーを思い起こす」としたうえで、ヒトラーを「弁舌が巧みで話を聞くと魅力的」と称賛。
橋下徹氏は人ではなくモノを、菅直人氏はモノではなく人をヒトラーに例えていた点、そして橋下徹氏はヒトラーを批判していたのに対し、菅直人氏はヒトラーを称賛していたというのが二氏の大きな違い。
菅直人氏が維新の弁舌のうまさを称賛しようとしていたのか、はたまた維新をヒトラーを思い起こさせるほどの悪党だと批判しようとしていたのか、その真理は本人にしか分かりません。しかし前者だとすれば、ヒトラーを称賛することになりますし、後者だとすれば、維新に対する侮辱・名誉棄損となります。どっちに転んでもアウト。
ヒトラーは力を使って不当に権力を掌握し独裁になりましたが、維新は勿論、日本のどの政党もそのようなことは行っていないにも関わらず、「ヒトラーを思い起こす」と批判したのであれば、それは事実でないことに基づいた批判であって、到底許されるものではない。
「ヒトラーと言うのも表現の自由だ」、「言論弾圧だ」と喚く人も居ますが、「自由には責任が伴う」ことをお忘れなく。今回の菅直人氏の発言でもしユダヤやドイツなどから抗議などが来たら、その責任は菅直人氏及び、菅直人氏が最高顧問を務める立憲民主党が負うことになります。もうすでにイスラエル(ユダヤ人の国)からお怒り・失望のメールがどしどし来ているようですが。
日本の品格を落とした責任は勿論菅直人さん、立憲民主党にありますからね。その責任はしっかりと取ってくださいね。その責任が取れた上で「表現の自由」は成立しますから。
橋下徹氏にも言えることではありますが、安易に「ナチス」であったり、「ヒトラー」という言葉を使うべきではないですね。イスラエルであったり、ドイツでは結構シビアですし、「ヒトラーのようだ」と言われて喜ぶ人は居ません。本当にそういうことをしている人であればいいのですが、菅直人氏のように事実に基づかない批判は侮辱しているに等しいですからね。
しかし、立憲民主党の議員は過去にナチス式敬礼のようなポーズをしていたりと、ヒトラーやナチスに関する問題が次々と出てきますね。
出典:演説会で「ナチス式敬礼」風ポーズ? 投稿動画に指摘、立憲候補が謝罪「不適切な行動」: J-CAST ニュース【全文表示】
ほんの3ヶ月前にこれで炎上したのに、また炎上。炎上は立憲民主党のお家芸ですね。学習能力もないうえに、やっていいこととやってはいけないことの分別が付かない、党として議員に指導をしていないのか、統率が取れていないのか...。
少なくともこんな発言をするような人が日本の元首相だったなんて、日本の黒歴史ですね。民主党政権が終わって良かったと心底思います。そして、この発言に対して党として何も動かない立憲民主党に政権を担わせてはならないと改めて思いました。