たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

バイデン大統領の警告を無視したゼレンスキー大統領に非は無いのか。

先日、バイデン大統領がロシアのウクライナ侵攻について「事前に警告したが、ゼレンスキー大統領は聞く耳を持たなかった」と発言したことが報じられましたね。

 

バイデン氏は、侵攻の事前警告に関し「多くの人が大げさだと考えたことは分かる」としつつ、「われわれには(侵攻の観測を)裏付けるデータがあった」と主張。「(ロシアのプーチン大統領が)国境を越えるつもりなのは疑う余地がなかったが、ゼレンスキー氏は他の人々と同様、耳を貸そうとしなかった」と述べた。(2022/06/11-20:28)

出典:https://www.google.com/amp/s/www.jiji.com/amp/article%3fk=2022061100470&g=int

今ざっと調べただけでも、CNNBloombergなどが去年の12月からロシアがウクライナとの国境に兵力が集結し、侵攻の準備をしていると報じていました。また今年に入ってからはロシアがウクライナとの国境付近でベラルーシと合同で軍事演習を実施しています。

1月28日にはバイデン大統領とゼレンスキー大統領が電話会談を行い、「ロシアが2月にウクライナに侵攻する可能性」と警告。2月17日にはバイデン大統領が「ロシアによるウクライナ侵攻は数日以内に起こる」と発言。翌2月18日には会見で「プーチン大統領がウクライナへの進行を決断したと確信した」と発言。

約10年前のクリミア侵攻がソチ五輪とソチパラリンピックの谷間の期間に起こったことから、今年も北京五輪と北京パラリンピックの谷間に侵攻を開始するのではないかとの推測もありましたね。

そして、これらの発言と推測の通り、2月24日ついにロシアが国境を越えウクライナに侵攻し今日に至るまで戦争が続いています。

 

昨年から色んなメディアがロシアによる侵攻の可能性を報道し、1月にはバイデン大統領から直々に「ロシアがウクライナを侵攻するぞ」と警告を受けていたにもかかわらず、ゼレンスキーはロシアに対して何のアクションもとらなかった。警告を無視していたんですよね。3ヶ月間も。いわば「空白の3ヶ月」。

これ、どう思います?僕は普通に考えてありえないと思うんですよね。ロシアが本当に攻めてこないと思っていたのか、仮にロシアが攻めていてもウクライナ軍が勝てると思っていたのか、ゼレンスキー大統領が警告を無視した理由は分かりません。

世界中から3ヶ月間も警告を受けていたにも関わらず聞く耳を持たず、いざ侵攻されたら「武器をよこせ」とかNATOに入れろとかEUに入れろとか、横柄な態度。何がしたいのか全く分かりません。

ウクライナを助けるか助けないかは、それぞれの国が決めることだし、NATOもEUも正式な手続きで加入するならまだしも、侵攻されてるから早く入れろというのはいかがなものかと思います。

 

何度も言うようですが、僕は別にロシアを擁護しているわけではありません。寧ろ罪なき市民への攻撃や、力で問題を解決しようとする愚かな思考は非難します。かと言ってウクライナ(ゼレンスキー大統領)が悪くないかと言われると、そうではないと思います。

「空白の3ヶ月」の間にプーチン氏と対話の場を設けるなど、戦争を防ぐことはできたかもしれません。(そもそもロシアが戦争を起こさなければよかっただけの話ですが)

ロシアの侵攻は到底許すことができない行為ですが、かと言ってウクライナは悪くないかと言われると、決してそうとは限らないのではないかと思います。

結局、被害者は両国の国民なんですよね。上の人達が誤った判断をすればこうなる。

日本も同じことですよ。今中国による台湾侵攻からの沖縄侵攻、ロシアによる北海道侵攻等、様々な懸念が報道されています。

ロシアはウクライナへの侵攻前、「侵攻はありえない」等と否定していましたが、舌の根も乾かぬうちに侵攻をはじめました。ロシアはそういう国です。

中国も南シナ海の人工島に関して、軍事化はしないと言っていましたが、人工島は次々と軍事化されました。中国もそういう国です。

果たしてそのような国が「侵攻はありえない」と言ったところで、それを信じる人は居るでしょうか。

日本がウクライナの二の舞いにならぬことを。