参議院選挙の投票日が来週にまで迫ってきました。
今回の選挙に限ったことではないんですけど、「どこに投票すればいいかわからない」という人も居ると思います。以前、このブログでも「僕流選挙の投票先の決め方」という記事を投稿していましたが、まあそんなことしてる時間も余裕もないので、どこに投票すればいいかわからない人に便利なサイトをご紹介します。
ボートマッチがめちゃくちゃ便利
今回ご紹介するのは「ボートマッチ」というシステム。どういうシステムかというと、立候補者と有権者をマッチングしてくれる、頭が良い人が考えたシステムです。
心理テストのようにいくつか質問に答えていくだけで自分の意見とマッチする政党を教えてくれるので、自分からいちいち各立候補者の演説を聞いたり、サイトを調べまわったりする必要がなく、通勤中の車内やトイレ中など、ちょっとした隙間時間にできます。あと楽しい。
今回はそんなボートマッチを順不同でご紹介したいと思います。
1.Yahoo! 政党との相性診断
政党との相性診断 | 参議院選挙2022 - Yahoo!ニュース
日本で1,2を争う検索サイト、Yahoo!が提供するボートマッチです。早稲田大学マニフェスト研究所が監修しており、他のボートマッチは20問程と問題数が多めなのに対し、たったの10問で簡単にマッチングしてくれます。
ただその反面質問はかなりざっくりとしていて、齟齬が起きる可能性もありますし、公示前に公職選挙法の要件を満たす政党を対象としていることから、話題の参政党やごぼうの党、共和党等の「諸派」の候補者とはマッチングしてくれません。
また、選択肢を選ぶ際に「賛成派の意見」と「反対派の意見」が表示されるので、両者の意見を見たうえで選べるのがいいですね。
相性診断を行う前から選択肢が絞られていてどうなのかとは思いますが、実際に国会で仕事をしてきた既存の政党の中から選びたいという人には向いていると思います。
2.えらぼーと(毎日新聞)
続いては毎日新聞のボートマッチ「えらぼーと」。ここは10年前からやっている老舗?のボートマッチ。質問数はYahoo!の10問より2.5倍の25問と割と多めですが、裏を返せばより正確なマッチングを行ってくれると信頼がおけます。
「えらぼーと」の良い所は、Yahoo!はあくまでも「政党との相性診断」で、政党単位での相性診断だったのですが、ここは有権者の選挙区を回答することで、各候補者とのマッチングもしてくれます。
同じ政党でも細かな点では各候補者ごとに意見が割れることもあります。党としては「憲法を改正して自衛隊を明記、敵基地攻撃能力を保有する」と言っていますが、同じ党内の候補者でも「自衛隊を明記するのは賛成だけど、敵基地攻撃能力は持つべきではない」という候補者も居るかもしれません。
政党にこだわっておらず、自分の意見と近い候補者を選びたいのであれば、候補者とマッチングしてくれる「えらぼーと」は最適だと思います。Yahoo!とは違って政党要件を満たしていない「諸派」の人々もしっかりと掲載されているので、選択肢の幅も広くなっています。
3.読売新聞ボートマッチ
読売新聞ボートマッチ【参院選2022】あなたの考えに近い政党は?
続いては読売新聞のボートマッチ。ここはYahoo!と同じで公示前に政党要件を満たしている政党のみとのマッチングです。なので諸派は選択肢に入っていません。
しかし、Yahoo!よりも質問が多く、正確性はこちらのほうが高いと思います。なので実際に国会で仕事をしてきた既存の政党の中から選びたいという方はおススメかと。
4.NHKボートマッチ
ボートマッチ 参議院選挙2022 候補者とのマッチング NHK
つづいてはイラネッチケー...じゃなくてNHKのボートマッチ。ここは他のボートマッチとは違い、政党ではなく候補者とのマッチングを主としています。質問は25問。最初に重要視する政策を選ぶこともできるので、有権者が重視する政策によって絞り込むこともできると思います。ちゃんとNHK党も選択肢の中に入っていますのでご安心を。
しかし候補者とのマッチングは毎日新聞のえらぼーとでもできますし、えらぼーとは候補者だけでなく、政党とのマッチングもしてくれるのでえらぼーとの下位互換的な立ち位置ですね。ただえらぼーとは重要視する政策を選ぶことはできないので、重要視する政策がある人にはいいか。
あとアニメーションがうざい。サクサクやりたいのにいちいち横に流れるアニメーションがが流れるのでくどい。短気な人には不向きですね。アニメーションいらないでしょ。
5.選挙ドットコム投票マッチング
選挙ドットコムはその名の通り、選挙の情報をまとめているサイトになります。ここは政党とのマッチングで、候補者毎のマッチングではありません。ただYahoo!とは違って政党要件を満たしていない政党も掲載されているので、Yahoo!より選択肢は多め。(ごぼうの党はアンケートに回答していないため含まれていない)
6.これは酷い 朝日新聞ボートマッチ
参院選2022 あなたにマッチする政党は? : 朝日新聞デジタル
やっててこれは酷いと思ったのが朝日新聞のボートマッチ。さすが朝日新聞といった感じです。何がひどいってこれです。↓
質問が質問になってないんですよ。「やむをえない」とか「当然だ」とか、「〇〇するべきだ」とか、質問が作成者の意見のようになってて、それに対して賛成か反対か問われるので、これどっちだ?って一瞬考える必要があるんですよ。
他のボートマッチのように「賛成ですか?反対ですか?」とか「〇〇だと思いますか?」とか聞かれるならいいんですけど、朝日はそんな丁寧な聞き方をしていないので、あれこれどっちだ?ってなる。
まだ「やむをえない」という文章に対して、選択肢が「やむをえないと思う」「やむをえないとは思わない」ならまだしも、賛成反対だから意味が分からないんですよね。わざとこうしているのかは分かりませんが、不親切。
というか「やむをえない」ってしょうがないってことですよね。この質問の作成者絶対辺野古移設反対派でしょうね。意見を持つなと言っているわけじゃなく、ボートマッチって言うサービスの性質上、こういう問いの作り方ってありえないと思うんですよね。「『やむを得ない』ってことはいけない(やらない方がいい)ことなのかな」って思って反対押す人が増えそうですし。
この分かりにくいうえに誘導的な問いの作り方から、朝日のボートマッチはオススメしない。やるやらないも自由ですが、もっと分かりやすく親切なボートマッチがあるので、そっちをやった方がいいでしょう。
それに朝日のボートマッチは各候補者とのマッチング結果を見るために有料会員にならないといけないので、その点からもオススメはできません、
この中で僕が一番いいと思ったのはえらぼーとですかね。政党だけでなく、自分の選挙区の候補者ともマッチングしてくれるのがいいなと思いました。
Yahoo!では立憲がベストマッチと診断されたけど、他のところでやってみたら維新がベストマッチと診断されたり、ボートマッチごとに質問が異なっているので、結構ばらつきがあります。
いくつかやってみて、一番マッチした政党・候補者を投票先に選ぶと良いかもしれません。まだ1週間ありますし、心理テストのような感覚でぜひやってみてください。結構面白いよ。