たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

鉄道駅バリアフリー制度に異議があります。

GWも明日で終わりですね。どこか出かけましたか?僕は金曜日に体調を崩したので、ほぼほぼ楽しめなかったですね。年始のコロナと言い、何故休みになると体調を崩してしまうんだろう…。やりたかったこともあったのになー。

さてGWの期間中に鉄道を利用してどこかに行った方もいらっしゃるのではないでしょうか?今年の鉄道は値上げラッシュでしたね。JR東も西武もメトロも…首都圏の鉄道は大体値上げしていますよね。

その値上げの一因が、昨年から始まった「鉄道駅バリアフリー制度」によるものなのですが、私はこれに異議があります。

鉄道駅バリアフリー制度に異議があります。

ホームドアってバリアフリーなの?

鉄道駅バリアフリー制度はその名の通り、鉄道駅をバリアフリー対応するためにかかる費用を、運賃に上乗せし乗客から広く徴収する制度です。

その徴収した費用はバリアフリー化のための設備に使わなくてはなりません。国交省に事前に整備計画を提出して、それが認可されたら鉄道会社は初めてバリアフリー料金を徴収できるようになります。

その中でバリアフリー料金を使用してホームドアを整備すると発表した企業があります。しかし、ホームドアって本当にバリアフリー設備なのでしょうか。

バリアフリーの定義

バリアフリーについて、政府広報は下記のように説明しています。

「バリアフリー」の「バリア」とは、英語で障壁(かべ)という意味です。バリアフリーとは、生活の中で不便を感じること、様々な活動をしようとするときに障壁になっているバリアをなくす(フリーにする)ことです。
バリアフリーという言葉は、もともとは建築用語として、道路や建築物の入口の段差など物理的なバリア(障壁)の除去という意味で使われてきましたが、現在では、障害のある人や高齢者だけでなく、あらゆる人の社会参加を困難にしているすべての分野でのバリア(障壁)の除去という意味で用いられています。

出典:知っていますか?街の中のバリアフリーと「心のバリアフリー」 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

簡単に言うと障害があることによって不便を感じることがないよう、障壁となりうるものを無くす、もしくは対策を行い、不便を感じさせないようにしよう、というのがバリアフリーなわけです。

例えば、階段しかないと車椅子の方や足が不自由な方が不便を感じますよね。だから階段をなくしてスロープにしたり、鉄道駅なんかはスロープにすることは難しいところはエスカレーターやエレベーターを設置していますね。

他にもどこに進めばいいのか分からなくて不便だから、点字ブロックをつけたり、トイレの入り口が狭くて入れないからバリアフリートイレを設置したり。

簡単に言うと、バリアフリーというのは障害者のための設備なわけですね。そりゃあそうです。障害者の方が不便を感じないように行う施策なので。

しかし…、ホームドアが無いことによって、障害者の方がなにか不便を感じたことってあるんですかね。目が見えなくて危険?いやいや、転落のリスクは障害者だけではなくて健常者にもありますよね。

というか障壁を取り除くと言っておきながらホームドアという障壁をつくってる時点で、矛盾していませんか?

ホームドアは障害者のための設備ではなく、利用者全員のためのもの、即ちユニバーサルデザインだと私は考えています。

ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いは簡単に言ってしまえば、上記のように障害者のために行うことをバリアフリー、障害の有無や年齢、性別など問わず誰でも使いやすいようにされたものをユニバーサルデザインだと考えています。

ホームドアは障害者のための設備ではなく、子供が転落してしまうことを防いだり、何かの拍子に電車と接触してしまうことを防いだり、年齢や性別を問わず、誰しもがホームで安心して電車を待てるようにつくられたものなので、私はホームドアはバリアフリーではなくユニバーサルデザインだと考えています。

なので、「バリアフリー」という名目でホームドアを整備するのは私はズレていると思うのですが…どうでしょう?

まぁユニバーサルデザインを取り入れることで、結果的に障害者の方も安心して鉄道を利用できるようにはなるので、言葉選びの問題ではあるのですが、僕はなんか都合よく利用しているような気がしてちょっと不快に感じます。

鉄道の障害者割引って必要?

もし仮にホームドアをバリアフリー設備と主張するなら、ではなぜ当の障害者は運賃を割引にしているのでしょうか?バリアフリーとは上記のように障害者の方のためのもの。であるなら必要としている人がお金を払うべきではないのでしょうか。これは鉄道会社というより、この制度を始めた国の問題でもあるのですが。

鉄道会社にもよりますが、多くのところは障害者に対して運賃を5割引しています。これについて不公平に思う人は多いのでは無いでしょうか?

僕だったら、「なぜ障害者の人は私達より安い運賃払っているのに、私達がまた料金を上乗せされなきゃいけないんだと。バリアフリーというなら、必要としている障害者にも公平に運賃を全額払ってもらわないと、不公平じゃないか」と思います。

助け合いの精神だの言う方は居ますけど、では私たちが障害者の方を助けたとしたら、障害者の方は私達を助ける必要がありますね。助け合いですから。助けてもらって終わりじゃあ、それは助け合いとは言いません。

それに、障害があろうとなかろうと、鉄道を利用できている時点で公平に料金負担を求めるべきではないのでしょうか。介助が必要で介助の方の運賃を割り引くとかならまだしも、一人で普通に鉄道を使えている人って健常者と何ら変わりませんよね。

であるなら、なぜ障害者割引制度があるのか、よく分かりません。障害者の人は給料が低いからとか、通院に費用がかかるからとか言いますけど、普通に働いている人でも給料が低い人は居ますし、障害は無くとも持病があって通院している人だって居ますよね。そういう理由で割引制度があるなら、給料が安い人、持病があって通院している人全員に割引がないとおかしくないですか?なぜ障害者だけが割り引かれるのですか?逆差別だと私は思います。

一言に障害と言っても、一人で歩ける人も居れば、寝たきりになっている方も居ます。この二人が同じ割引率なのもおかしくないですかね。一人で利用できるなら、それは健常者と同じ扱いにして、通常の料金を取るべきではないでしょうか。差別ではなく、健常者と公平にするということです。

まとめ

僕が言いたいこととしては、ホームドアはバリアフリー設備ではないため、鉄道駅バリアフリー料金を利用してホームドアを整備していくことはおかしいのではないか、というものがまず1点。

2点目が、バリアフリー設備というならば、なぜバリアフリー設備を必要とする障害者は健常者よりも低い料金を支払っているのか。バリアフリー設備を必要としているのは障害者なのだから、せめてでも健常者と同額の料金を支払うべきではないかという点。

皆さんはどう思いますか?