お久しぶりです。
まだ訪れたことのない街を訪れ写真におさめるフォトプロジェクト「まだ知らない街を往く。」。第2弾は千葉県の高滝周辺を訪れました。
高滝へ向かうには五井駅から小湊鉄道へ乗車しますが、この小湊鉄道がいいんですよね。レトロな雰囲気が漂っていて落ち着きます。
写真のキハ200形もなんと1961年から1977年に製造された車両だそうです。一番最初に製造された車両は登場から60年も経っているんですね。もう還暦を迎えています。そんなこともあってか、最近ではチラホラと卒業する子も居るようです。
五井駅から乗車したのはこちらのキハ40形。100周年のヘッドマークを掲示した、100周年記念列車でした。・・・ということはさっきのキハ200形って、小湊鉄道が開業してから半分以上は走っているってことですね。すごすぎる。
車内はお客さんが居たので撮っていませんが、LCDモニターがあったり、日英中韓の4か国語の自動放送があったり、意外と近代的でした。
高滝駅構内。1面1線、ザ・ローカル線という雰囲気の駅です。手書きらしい駅名標も味があっていいですね。
左側には線路がもう1本通りそうな敷地と、ホームのような足場もありかつては今のホームと向かい合う形でもう1つホームがあったのでしょうか。
2022年度の高滝駅の乗車人員は1日平均27人。かつてはホームが2つ必要なほどにぎわっていたことを考えると寂しいですね。
高滝駅の外観です。訪れた時は知らなかったのですが、後で調べてみたところ国の登録有形文化財に指定されているようです。
改修などがされているとはいえ、1925年に建てられた駅舎のようで、こちらも100周年。1世紀も前からこの地を見守り続けていると考えると感慨深い。
駅を出て少し歩くとちっちゃなバス停。なんかかわいいですね。本数を見たらすごく少なくてびっくり。たしか朝と夕方に1時間に1本くらいしかなくて、昼間は1本も走っていなかったと思います。通勤通学のためにあるという感じですね。
マイカーが普及したら、自分の好きな時間に好きな場所に行けるわけですから、そりゃあバスも鉄道も使わなくなりますよね。
やってきたのは高滝ダム。湖畔にある高滝ダム記念館を訪れましたが、この周辺はかつて度々養老川が氾濫し、大きな被害を受けていた地域だったそうで、治水のためにこの高滝ダムが建造されたそうです。
国土地理院で過去の航空写真を見ると、たしかにこの周辺は養老川が曲がりくねっていたので、大雨が降ると氾濫していたことは容易に想像できます。
下流側から高滝ダムを見てみます。この写真だと小さく見えるかもしれませんが、近くに行ってみると意外と大きくて迫力満点でした。
ダム周辺を散歩してたら、田んぼを歩くカモを発見。見づらいかもしれませんが、2羽居て、1匹は田んぼに入っています。この後もう1羽も田んぼに入って気持ちよさそうに泳いでいました。のどかでいいですねえ。
先ほどとは反対側・上流側から臨む高滝ダム。
この日は風があったのですが、風がなければ反射が綺麗だったんだろうなあ。
川辺には黄色い小さな花が沢山咲いていました。春って感じがしていいですね。
養老川から少し離れると田畑を突っ切る1本道。こういう道好きです。放課後夕暮れ時にこういう道を通りたかったです。今はもう叶わぬ夢ですが。
田植えも始まっていました。千葉県のお米って結構見かけますよね。スーパーとかに並んでいるお米もこういう場所で育てられているんですね。
小学生の時に授業で田植えをやったことありますが、腰は痛いわ、泥で汚れるわですごく大変だった記憶があります。コメ農家さんに限らず、農家さんには頭が上がりません。
アイキャッチ画像に採用した1枚です。高滝湖に架かるこの赤い橋はレイクラインの赤い橋。赤い橋って言うのが良いですよね。しかもアーチ橋なのも素敵です。
なぜ赤いのか調べても出てこなかったのですが、この橋のふもとに高瀧神社があり、この赤い橋を挟んだ反対側には高瀧湖の鳥居が建っています。かつての高瀧神社の参道は湖の底に沈んでしまいましたが、鳥居と高瀧神社をつなぐということから、鳥居と同じ赤色にしたのかなーなんて想像してみる。
こちらが高滝湖の鳥居。水面に浮かぶようにして立っている鳥居は広島の厳島神社のようですね。
先述のように、ダム湖ができる前はここから高瀧神社に向かって参道が延びていたようです。
こちらが高瀧神社です。森に囲まれていて空気がきれいでした。
ちゃんとお賽銭をしてお祈りもしてきました。何を祈ったのかは秘密です。
雲が多くあいにくのお天気でしたが、新緑がとても瑞々しく綺麗でした。
個人的に小湊鉄道めっちゃ良かったです。ディーゼルカーのあの燃料の香りと、昭和レトロな雰囲気。大好きです。個人的に今回の小旅行のピークです。また小湊鉄道乗りたいです!