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「大人」になりたくない人の雑記

日向坂46『ドレミソラシド』の歌詞の意味を考える

日向坂46『ドレミソラシド』

日向坂46『ドレミソラシド』
日向坂46公式YouTubeチャンネルより

こんにちは、たきです。

日向坂46の3rdシングルの発売が決定しましたね。

前作の「ドレミソラシド」から僅か2ヶ月半後の発売ということで異様にスパンが短いような気がしますが、欅も2ndと3rdの間は3ヶ月だったので、特段短いというわけではないようですね。

前置きが長くなりましたが、今日は今更ながら日向坂46の2ndシングル『ドレミソラシド』の歌詞の意味を考えてみたいと思います。

「ドレミソラシド」な訳

「ドレミソラシド」と聞いて違和感を覚えない人は少ないと思います。「ファ」がないんですよね。

では、なぜ「ファ」がなく「ドレミソラシド」なのか。いくつか理由はありますが、1つの答えは歌詞の一部にあります。

横断歩道 渡ってる時
君からドレミが聞こえてきたんだ

出典:日向坂46『ドレミソラシド』
作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

という歌詞があります。

「横断歩道」というのがキーワードで、横断歩道って普通黒と白が交互に来るじゃないですか。

この横断歩道をピアノの鍵盤に例えると、ファに黒鍵がないことが分かります。

ファがない1つ目の理由は横断歩道を鍵盤に見立てているためだと思います。2つ目の理由は歌詞を見ていくうちに分かってくると思いますので、後述します。

特徴的なイントロ

ドレミ ドレミ ドレミ レミ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミドレミソラシド
ドレミ ドレミ ドレミ ソラ ドレミ ドレミ
ドレミ ドレミドレミソラシド

出典:日向坂46『ドレミソラシド』
作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

この「ドレミ」を繰り返す歌詞はイントロ・アウトロを含め3か所ありますが、この特徴的な歌詞の意味は何なのか考えてみたいと思います。

先に結論から言ってしまうと、この部分の「ドレミ」は胸の高まる様子をイメージして作られた歌詞なのではないかな、と思います。

歌詞を見ていくと「夢中になるなんて 生まれて初めてさ」「経験不足の恋さ」という歌詞が出てきます。その歌詞からこの曲の主人公である女性はこれが初めての恋なのではないかと思います。

初恋で心を躍らせて胸が高まっている様子を「ドレミ」という歌詞で表現し、肩を上下させる「ドレミダンス」で更に表現したのではないかと思います。

そして、途中に出てくる「ソラ」という歌詞は後で出てくる「上の空」という歌詞の布石のようなものだと思います。

度々出てくる「ドレミ」

「ドレミソラシド」の歌詞には度々「ドレミ」という言葉が出てきます。

いつの間に ドレミの矢に射抜かれたんだ 
君からドレミが聞こえてきたんだ
ドレミが止まらない
いきなりドレミにやられてしまった
ドレミを楽しもう
ドレミの“ファ”
飲み込んだままドレミが止まらない

出典:日向坂46『ドレミソラシド』
作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

ドレミが出てくる部分を抜粋してみました。一つ一つ見ていきます。

まず、「ドレミの矢に射抜かれた」「ドレミにやられてしまった」「ドレミの"ファ"」「ドレミを楽しもう」なんですが、これはひとつのグループと言っていいと思います。この4つの「ドレミ」は『恋』を表しているのではないかと思います。

残りの「ドレミが止まらない」と「君からドレミが聞こえてきた」なんですが、この2つはさらに分けることが出来て、「ドレミが止まらない」の「ドレミ」は心臓の鼓動を表しているのではないかと思います。

そして「君からドレミが聞こえてきた」の「ドレミ」には深い意味はないのではないかと思います。どういうことなのかというと、前後の歌詞を見てみると

横断歩道 渡ってる時
君からドレミが聞こえてきたんだ
日常はいつも昨日とおんなじで
ドラマティックなことなんて起きないのに

出典:日向坂46『ドレミソラシド』
作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

ある日横断歩道を渡っている時、突然「ドレミ」と聞こえてきたんですね。昨日一昨日には聞こえていなかったのに。

つまりこの「ドレミ」から女性の恋がはじまったということなので、この「ドレミ」単体には深い意味はないのではないかと思います。この前後の歌詞で「女性の恋の始まり」を表しているものだと思います。

3回しか出てこない「ファ」の意味

「ドレミ」が連発されているのに対し、「ファ」は3回しか出てきていません。「ファ」は一体どのような意味を持っているのか、考えてみたいと思います。

まず、「ファ」が出てくる部分を確かめてみます。

本能なんだ ドレミの“ファ”

ドレミの“ファ”をすっ飛ばしてくるんだ

ドレミ ドレミ ソラシ“ファ”がない

出典:日向坂46『ドレミソラシド』
作詞:秋元康 作曲:野村陽一郎

 「ファ」にはダブルクォーテーションを使っていて、強調させていますね。「ファ」がドレミソラシドに置いて大事な役割を担っているのが分かりますが、結局「ファ」の意味は何なのか。

それは「恋の境界線」だと思います。

上でも述べたように、ある日突然君が横断歩道を渡っている時にドレミが聞こえてきたのが恋の始まりでした。

恋ってだんだん好きになっていくものじゃないですか。仲良くなって友達になってそこから好きになっていくって。

でもこの主人公の女性はその段階を踏まずに急に恋に落ちてしまったということから「ファ」は「境界線」を意味しているものなのではないかな、と個人的には思います。

そして、これが「ファ」がない理由の2つ目だと思います。

結局「ドレミソラシド」とはなんなのか

では「ファ」がない「ドレミソラシド」とはなんなのか。

これは簡単で恋の境界線がない、突然恋に落ちてしまった初恋の女性をイメージし、その女性の不器用な恋模様をイメージしてつくられたものなのではないかと思います。

最後に

日向坂46は1stの「キュン」や「JOYFUL LOVE」、2ndの「ドレミソラシド」や「キツネ」等、恋愛をテーマにした曲が多いように感じます。

巷では2ndシングルの売り上げが下がっていると言われているみたいなんですが、そもそも1stシングルが改名からのシングルデビューということで、記念に買う人も少なからずいたと思いますし、そこまで神経質になる必要はないかなと思います。

3枚目がこれまでと同じ恋愛がテーマの曲なのか、それとも路線を変更していくのか。どちらにせよ楽しみです。