たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

日向坂46『こんなに好きになっちゃっていいの?』の考察

10月2日発売の日向坂46の3rdシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』のMVが先日公開されました。私事ではありますが、昼休みに3回も見てしまいました(笑)
今日は『こんなに好きになっちゃっていいの?』の考察などをしていきたいと思います。

「かわいい」から「大人らしい」へ

ダンスや衣装の変化

1stシングルの『キュン』や2ndシングルの『ドレミソラシド』ではキュンキュンダンスやドレミダンスなどかわいらしい振り付けをしていたり、衣装も白や空色、ピンクなどかわいらしい衣装を身に着けていたりしていました。

今回の『こんなに好きになっちゃっていいの?』ではかわいらしい振り付けを捨てて所々に激しいダンスを入れ、MV衣装もかわいらしさではなく大人らしさを追求したものになっています。

テレビで披露する際の衣装がどのような衣装になるかは分かりませんが、1stや2ndシングルから軽微な路線変更をしているのがわかります。

これまでの曲調をがらりと変える

『キュン』や『ドレミソラシド』は明るい曲調で、「ハッピーオーラ」を前面に押し出したような曲でしたが、『こんなに好きになっちゃっていいの?』はハッピーオーラを封印したといっても過言ではない、バラードのような曲調になっています。

とはいっても「けやき坂46」時代はこういう曲もあったんですけどね。

日向坂46自体は『キュン』や『ドレミソラシド』のようにかわいらしく、ハッピーオーラを前面に押し出したグループだったので、『こんなに好きになっちゃっていいの?』が日向坂46のイメージをがらりと変えるかもしれません。

受け継がれる「日向坂46」らしさ

『キュン』『ドレミソラシド』に続く主人公の初恋を歌った曲

『キュン』や『ドレミソラシド』に続き、今回のシングルも主人公の恋を歌った楽曲になっています。

さらに、『キュン』も『ドレミソラシド』も『こんなに好きになっちゃっていいの?』も主人公の初恋を歌ったものだと思います。

『キュン』では「こうやって人は恋に落ちるのか」という歌詞、『ドレミソラシド』では「夢中になるなんて 生まれて初めてさ」「経験不足の恋さ」という歌詞、そして今回のシングル『こんなに好きになっちゃっていいの?』では「初めてのことだから自分がわからなくなる」という歌詞。

1stシングルから続いてきた主人公の初恋が今回のシングルでも受け継がれています。

『キュン』『ドレミソラシド』『こんなに好きになっちゃっていいの?』の主人公は同一人物?

上でも書いたように、これまでの表題曲はどれも主人公の初恋を歌っているものだと思われます。

ここで頭に思い浮かぶのがこのこれまでの表題曲の主人公は同一人物なのではないかということです。

欅坂46は表題曲やカップリング曲で主人公「僕」を中心としたストーリーを構築していることは有名ですが、日向坂46も欅と同じでストーリーを構築しているのではないかと僕は思います。

『キュン』は春、『ドレミソラシド』は夏、『こんなに好きになっちゃっていいの?』は秋。

春に突然恋に落ち、夏は恋に夢中で一日中上の空になり、秋は別れの季節が近づき切なくなっている、と考えれば成立しているような気もしなくはない(ちょっと強引だけど)。

そして、『こんなに好きになっちゃっていいの?』の歌詞には『ドレミソラシド』を彷彿とさせる歌詞があります。

例えば冒頭の「ふと気づくと一日中あなたを思ってる」「恋するって切ない」は『ドレミソラシド』の「一日中上の空」と「君を思うとなんだか切なくなる」を、後半の「もうそれでも出会う前に戻れない」は『ドレミソラシド』の「昔の二人には戻れないと思う」という歌詞を想起します。

そして、2ndシングル『ドレミソラシド』の中にも1stシングルの『キュン』を想起させる歌詞もあります。

例えば『ドレミソラシド』の「ドレミのファをすっ飛ばしてくるんだ」は『キュン』の「静電気みたいにほんの一瞬でビリビリしたよ」、「なんとなく違うなとピンとこなかったんだ」は『キュン』の「きっと言ってみたってピンと来ないさ」という歌詞を想起します。

秋元康先生が書いた歌詞が偶然重なってしまったのかは分かりませんが、意図的に重ねているのであれば1stシングルから3rdシングルの主人公は同一人物である可能性があります。

所々感じる欅坂46に似た部分

上で書いたように、もし日向坂46の1stシングルから3rdシングルの主人公が同一人物であった場合、欅坂らしいと思われますが、『こんなに好きになっちゃっていいの?』はそれ以外にも欅坂46を想起させるような部分があります。

欅坂46の3rdシングルは『二人セゾン』で、こちらも恋を歌った曲なんですが、この曲は春夏で恋をして秋冬で去っていくという、恋の切ない部分を歌った曲でもあります。

今回の『こんなに好きになっちゃっていいの?』も恋の切ない部分を歌った曲になっていて、曲自体が二人セゾンを連想させます。

そして、センターの小坂のソロシーンでは激しいダンスをしていますが、これも二人セゾンで平手が激しいソロダンスをするシーンを連想させます。

日向坂46と欅坂46は元々1つのグループ内にあったものなので、ここに来て双子の姉のような存在の欅坂46のマネというか、オマージュというかそういうことをしたのではないかと思います。

「日向坂らしくない」けど「日向坂らしい」曲

曲調やダンスなどはこれまでの日向坂からがらりと変わって日向坂らしくないのですが、曲の歌詞などに注目してみると日向坂らしいなと思います。

そして、『こんなに好きになっちゃっていいの?』はこれまでの日向坂のイメージを受け継ぎつつ、新たなイメージや路線を構築していくことができるのか、一種のチャレンジをしている楽曲だと思います。

積極的にチャレンジするのはグループ自体の幅も広がるのでいいことだと思いますし、激しいダンスをする日向坂メンバーはあまり見ないので個人的には好きです。

テレビで披露するときにどのようなパフォーマンスをしてくれるのか、今からでも楽しみです。