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オミクロン、そんなに恐れる必要ある?

ここ数日、日本全国のコロナ陽性者数が急増していますね。東京都は先週の15倍増とか、グラフで見るとほぼ直角になるような増加具合。この時期に第6波が来ることは分かっていたはずですが、まーた医療崩壊だのなんだの騒いでいますね。この2年間、日本医師会含め、医療機関は何をやってきたのか。

オミクロン、そんなに恐れる必要ある?

オミクロンが初確認された南アフリカのデータをみる

南アフリカの感染者・死者数のグラフ

南アフリカの感染者・死者数のグラフ

出典:南アフリカにおける新型コロナウイルスの感染状況・グラフ

オミクロン株が世界で初めて確認された、南アフリカ共和国。ロイター通信の統計を見てみると、左側のグラフの一番右側2021年11月下旬から波が表れています。これは感染者です。

12月12、南アフリカでの新規感染者が1日で3万7000人を超えました。デルタ株などを上回るすさまじい勢いで感染が拡大していますが、この日を境に今度は急激に新規感染者が減少しています。これまでの波よりも幅が狭いことが分かりますね。オミクロンの特徴として、急速に感染は拡大するものの、急激に収束に向かうという事が分かります。

続いて、右側の死者数を見てみます。死者数は感染者数より遅れて波ができます。感染者数がデルタ株などを上回るほどの勢いで増えていたのに対し、死者数はデルタなどよりもはるかに下回っています。南アフリカ単体で見ると、新規感染者数は約1ヶ月前にピークを迎えて減少し始めていますから、そろそろ死者数もピークを迎えて減少し始めるかと。

南アフリカのデータから分かることとしては、「従来株より急激に感染は拡大するものの、収束も従来株より早い。そして、感染者数は従来株より多いものの、死者数は従来株より少ない」。オミクロン株は従来株より感染力を高めた反面、致死率・毒性は従来株より下がっていることが分かります。

勿論、国ごとに人口や人口密度、医療体制などは全く変わるので、日本において南アフリカと同じようになるかは分かりません。

しかし、南アフリカのワクチン接種率は1月10日時点で27%(2回接種)。国民の約4人に1人しかワクチンが打てていない状況。医療体制も日本と比較すると劣る南アフリカ。その国でこのようなデータが出ています。

日本のワクチン接種率は1月10日時点で78%(2回接種)。そして、ブースター接種もはじまっており、南アフリカと比較すると医療体制も充実しています。

果たして日本がオミクロン株を恐れる必要はあるのでしょうか。また緊急事態宣言を出して入学式や卒業式を中止する必要があるのでしょうか。一生に一度の式を一部の人々の都合で中止なんかにしないでいただきたい。もうすでに成人式を延期中止しているところもあるらしいですが、バカバカしい。

WHOも「重症化リスクは低い」と認めた

コロナが発見された当初、「渡航禁止はすべきではない」とか「マスクに感染を予防する効果はない」とか言って世界中にコロナをばらまいたWHOさん。しかし、今回はまともなことを言っています。

WHOの担当者は6日、初期の研究結果としたうえでオミクロン株による入院するリスクはデルタ株より低く高齢者でも若い人と同様に重症化リスクが低い可能性があると述べた。

出典:WHO「オミクロン株は高齢者でも重症化リスク低い」

まだ南アフリカという1つのデータしかないので、確かなことは言えないが、オミクロンは従来株より重症化リスクが低いとのこと。まあ南アフリカのデータを見たらそういうしかないですものね。しかし、イギリスでも南アフリカと同じ「感染者は急激に増加しているが、死者数は従来株より少ない」という傾向がみられていることから*1、オミクロン株の重症化リスクが低いことはほぼほぼ確実でしょう。

どうしてもコロナを長引かせたい人達

南アフリカ・イギリスといったデータをはじめ、WHOもオミクロン株は重症化リスクが低いと言っているにもかかわらず、まだコロナを長引かせたい人達が居るようです。

一方でテドロス事務局長は「オミクロン株を軽い病気と考えるべきではない」と注意を呼びかけたうえで、世界中で感染が急増しており医療体制が逼迫しつつあるとして強い警戒感を示した。

テドロス事務局長は会見で「他の変異ウイルスと同じくオミクロンは人々を病院送りにし、殺している。感染の波は巨大で急激で世界中の医療を圧倒しつつある」と話した。

出典:WHO「オミクロン株は高齢者でも重症化リスク低い」

担当者が「重症化リスクは低い」と言っているのに、例のテドロスさんは「軽い病気と考えるべきでない」と発言。重症化しないってことは軽症ってことなんだから、オミクロン株に関しては軽い病気でしょ。感染者数だけ見ずに、重症者数・死者数を見ればそんなこと一目瞭然。

 感染者や濃厚接触者の急増で、欧米では医療機関だけでなく、公共交通機関を含めたエッセンシャルワーカーの確保が難しくなるという事態に見舞われています。沖縄でも既にその兆候が現れています。

出典:沖縄 医療態勢に危機感「隔離期間の大幅な見直しが必要」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース

この前たまたま見てたTV番組「新・情報7daysニュースキャスター」で出演者が言っていたことでもありますが、「たとえ軽症でも、感染者が出てしまえばその感染者や周りの人は濃厚接触者となって仕事ができなくなる。医療従事者や地下鉄に運転士などのエッセンシャルワーカーの方々が感染することによって、受診ができなかったり、地下鉄が止まったりしてしまい、社会や経済が回らなくなってしまう」と。

いやいや、それはオミクロン株を従来のコロナ変異株と同じ特別扱いにしているからですよね。沖縄でオミクロン株に感染した人を対象に症状の調査が行われましたが、大半が発熱・せき・くしゃみなどの風邪と同じ症状*2

オミクロン株は風邪と同等レベルの扱いでいいと思います。以前のコロナと同じで感染したら休め、濃厚接触者は自主隔離しろ、そんなことをやっているから社会や経済が回らなくなるんですよ。

コロナ前だったらただの風邪で仕事や済まないですよね。「風邪でも休めないあなたに」なんていった風邪薬のCMもありましたし。マスクしてちょっと会話しないように距離を置いて、学校とか会社に行ってましたよね。風邪だったら出席停止にならないから、欠席日数にカウントされて進路決める時に障害になり得るし。

なんだったらインフルでも受験したり、インフルであることを隠して会社や学校に行く人も居ましたし。オミクロン株はこれらと同じ扱いでよくないですか。感染しても大半が軽症で済むんだったら。

だいたいクラスや会社に一人風邪やインフルの感染者が出たからと言って、周りに居た人も検査して、自主隔離してーなんてことはやってないですよね。ただの風邪だって人によっては重症化して肺炎になったり、亡くなったり、後遺症が残ることもある。でも感染者を隔離したりはしない(インフルは出席停止になるが)。オミクロンもそれと同じじゃないですか。なぜオミクロンだけ特別扱いをする必要があるのか。

医療崩壊が起こるのだって、軽症や無症状の人たちを入院させているからでしょ。重症者だけ入院させて対応すればいいのに、感染したらはい入院、なんてことをしているから病床がひっ迫して、助かる命も助からなくなるんでしょうが。最近になって軽症・無症状の人は入院させないところも増えてきているけど、それがいい。病床に余裕があるところは念のため高齢者を入院させてもいいけど、若者なんて従来株から死亡リスクは低いんだからほっとけばいい。

 

コロナを長引かせることによって得をする、コロナを長引かせたい人が居るのではないか、とオミクロン株登場によって感じる今日この頃。

オミクロン、そんなに恐れる必要ある?