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「大人」になりたくない人の雑記

日本で電気自動車を普及させて大丈夫?

近年、環境に配慮してガソリン車でなくエコカーを普及させる動きが広がっていますが、日本で電気自動車を普及させても大丈夫なのでしょうか。

というのも、今日東京電力は他の電力会社に電力融通を要請しました。雪と寒さで電力の需要が高まった上に、雪で太陽光発電での発電量が減少したためとのことですが、今冬で電力の融通を受けるのは3回目。

東電が電力融通要請 今冬3例目、太陽光出力低下:時事ドットコム

日本のみならず、世界各国でエコカーの導入が進んでいて、中には今後ガソリン車を禁止するという国まで出てきています。

しかし、日本特に首都圏のように、雪が降ったら電力の供給が間に合わなくなり、他社に電力を融通してもらっているような地域で、全ての車を電気自動車にしましょうとなったとき、果たして電力は足りるのか。

今日の電力融通のように、まだ関西電力などの他社に東京電力に電力を融通するほどの体力があるならいいのですが、全国的に電力不足に陥ったときにどうなるか。電気自動車どころではなく、暖房すら使えなくなる可能性もありますね。

電力が足りないってなったらどうするか、今日のように電力を他社から融通してもらったり、節電を呼び掛けたりしますが、これでは応急措置的なもので根本的な問題の解決にはなりません。発電量を増やすことが最善策とは言えますが、発電量にも限界はあります。

そして、日本の電源別発電量の割合は以下の通りです。

電源別発電量の割合

電源別発電量の割合

出典:第2部 第1章 第4節 二次エネルギーの動向 │ 令和2年度エネルギーに関する年次報告(エネルギー白書2021) HTML版 │ 資源エネルギー庁

この棒グラフのうち、発電時に二酸化炭素等の温室効果ガスを排出するのは石油等・LNG・石炭の3つで3つ合わせて75%を占めています。年々減少はしているものの、それでもやはり高い数値。

電力が足りない→発電量を増やそうってなったとき、原発再稼働は反対している人が多いし、太陽光発電や風力発電など自然に頼ったものは発電量が日によって変動するため、安定供給できるかと問われるとイマイチ。今日も雪が降って太陽光発電の発電量が減少したともありましたし、日本には梅雨もあれば台風も来るので。

発電量を増やすからと言って、まさか温室効果ガスを排出する方法で発電量を増やすわけじゃあないでしょうね。エコカーを走らせるために、温室効果ガスをバンバン出す火力発電で発電してたら本末転倒ですよ。

電力の需要が高まり、電力状況が逼迫する地域も出ている中で、電気自動車を普及させても大丈夫なのでしょうか。

日本で電気自動車を普及させて大丈夫?