この前久々にカラオケに行ったんですよ。こう見えて...って見えないか笑。歌うことも好きで、よく歩きながら歌ったりしています。最近はストレスも溜まりに溜まっていたので、2時間ぶっ通しで歌い続けたんですけど、まだまだ発散しきれていないなあと感じています。GWもあるし、また行こうかしら。
さて、先週の日曜日、統一地方選挙の後半戦が行われましたが、同時に衆参の補欠選挙も行われました。今回争われたのは5議席でしたが、自民党が4議席、日本維新の会が1議席を獲得。野党第1党の立憲民主党はなんと0でした。まあ...予想はしてましたけど。それにしても日本維新の会の躍進が凄まじい。なぜ立憲民主党が議席を獲得できなかったのか、考察してみます。
立憲主義・民主主義を否定する小西ひろゆき議員の「サル」「蛮族」発言
まず一番影響したと思うのが、小西ひろゆき議員による「サルがやること」「蛮族行為」という発言。
憲法審査会と言われる、その名の通り憲法・法律について議論を行う会があるのですが、小西ひろゆき議員はその会に参加した人たちを「審査会の毎週開催はサルがやることで、蛮族の行為だ」と発言しました。
それによって大炎上し、記者会見を行いましたがそこでも記者に逆ギレを行い、謝罪の言葉も無く、それもまた燃料を投下しました。自分で火に油を注ぐとか、何をしたくて会見したのかよく分かりませんね。
小西ひろゆき氏が所属する政党は立憲民主党です。立憲主義は「憲法のもとで政治が行われるべき」という思想、もっと言えば立憲って「憲法をつくる」って意味なんですよ。その立憲という看板を掲げている人が、憲法について議論を行う人たちをサルだの蛮族呼ばわりしているんですよ。呆れますよね。立憲という看板を下ろした方がいいと思います。
そして、この発言をした小西ひろゆき議員への処分が立憲民主党内では最も軽い幹事長注意だったことも問題ですよね。いやいや、党の看板に掲げている立憲主義を否定したんですよ。除名でもいいと思うんですが。結局党としても立憲主義を軽視しているようにしか思えません。もう「立憲」取ったら?そもそも、真面目に話し合っている人をサル呼ばわりするのは、人間性が疑われますね。
相変わらずの旧安倍政権・自民党批判
そして安倍氏が死去したことによる補選が山口県でも行われましたが、そこに立憲民主党から立候補したのが有田芳生氏。旧安倍政権の検証、統一教会と安倍政権、自民党との繋がりの批判を訴えて立候補しましたが、トップにダブルスコアをつけられ落選。
以前の選挙のときにも言いましたが、それで国民の暮らしが良くなりますか、と問いたい。安倍政権を検証して、統一教会と自民党とのつながりを検証して、国民の暮らしは良くなりますか?その答えがこの選挙結果だと思いますよ。
2021年の衆院選の際、当サイトで「立憲民主党さん、本当にそれで国民の暮らしは良くなりますか。」という記事を投稿しました。当時の立憲民主党は衆院選前に「政権取ったらこれをやる」と題して政権公約を掲げていました。問題なのはその中身。
菅元首相によって任命を拒否された日本学術会議6名の任命、ウィシュマさんが入管で亡くなった事案の監視カメラ公開、森友学園・加計学園・桜を見る会の真相解明チームの設立、「赤木ファイル」の開示...。政権公約第1弾のうち半数以上がこれですよ。これらをやることによって、国民の暮らしは良くなりますか?
学術会議6人が任命されました、だから何?ウィシュマさんが亡くなる直前こんな様子でした、だから何?モリカケサクラ真相解明できました、だから何?文書開示しました、だから何?それで国民の暮らしは良くなりますか?それによって国民は何か恩恵を受けることがありますか?あなたたちがただ単に安倍氏や政権を批判したかっただけでしょ?
この2021年の衆院選で立憲民主党は選挙前から13議席減らすことになりました。それによって当時の枝野代表は責任を取って辞任。
そして今回の選挙でも安倍政権の清算やら検証やら掲げ、統一教会とのつながりを批判して落選。1年半前の衆院選で大幅に議席を減らしたというのに、また同じことをやってるんだもの。この方々はもう心底ダメなのかもね。1年半前の敗北から何も学んでいない。代表が変わっても結局やり方も中身も変わらない。だからこの結果なんだよ。
批判をすること自体を否定しているわけではありません。批判するのも仕事の一部。ただこの方々は批判で終わっているんです。「安倍政権はこんなことをしていたんです!でも我々はそんなことはしません!我々ならこういうことをやります!」なら全然いいんですけど、今のところ「安倍政権は統一教会とつながっていた!モリカケサクラで権力を私物化していた!」で終わってるんですよね。批判だけ。で?あなた方はどうするの?と。「立憲民主党さん、本当にそれで国民の暮らしは良くなりますか。」という過去記事でも書いた覚えがありますが、同じことをまた言わせてもらいます。
何度も言うようですが安倍政権の清算、検証を行って国民の暮らしは良くなるのか、統一教会とのつながりを追及して国民の暮らしは良くなるのか、あなた方は一体何をしたくて選挙に出たのか。批判や検証だけだったら政治家にならなくてもできること。というか、真相解明は司法の行うことで、国会議員が行うことではない。国民から税金で給与をもらう以上は、国民のために働いてください。
「下関は統一教会の聖地」発言
そして、立憲民主党の公認で立候補した有田氏・立憲民主党の原口一博氏による「下関は統一教会の聖地」発言も物議を醸しましたね。「統一教会の幹部がそう発言していた。下関を聖地にさせない」という趣旨らしいのですが。
下関が統一教会の聖地って皆さん知ってました?僕は全く知らなかったのですが、このお二方の発言で初めて知りました。統一教会の関係者だったら知ってて普通なのかもしれませんが、ほとんどの方は知らないのではないかと思います。
それをわざわざ選挙で大っぴらに言ったのは僕はどうなのかと思いますよ。この報道によって「下関って統一教会の聖地なんだ」と、下関市が風評被害を受ける可能性もありますし。
そもそも宗教団体とつながりがあること自体は問題がないことです。もし問題があれば、司法がしかるべき対応を行っているはずですが、現時点では司法はこの問題に関して動いていませんよね。
当サイトの過去記事「統一教会と自民党をはじめとする国会議員の繋がりについて思うこと」でも書きましたが、自民党が支持される側、統一教会が支持する側であって、この構図そのものは違法でも何でもないんです。
政教分離は確かに憲法で規定されていますが、政教分離とは宗教団体が政治的な権力を持たないという趣旨であり、統一教会本体は自民党を支持しているだけで、政治的な権力を持っているわけではないので政教分離に反しているわけでもありません。
それに、似たようなケース(宗教団体が特定の政党を支持するケース)はみなさんご存じの通り、他にもあります。例えば与党の公明党を支持する創価学会、幸福実現党を支持する幸福の科学、そして立憲民主党を支持する立正佼成会。自民党と統一教会のつながりを批判している割には、立憲民主党も宗教から支持を受けているんですよね。
宗教団体との関係は違法ではありませんが、倫理(モラル)の問題。宗教団体との関係を見直すのは構いませんが、当の立憲民主党が宗教団体から支持を受けているので説得力が無いですし、結局これも批判で終わり。「聖地にさせない!」というのはいいけど、じゃあ具体的に何をするのか。統一教会を解体するのか、下関市の市境に検問を設けて統一教会の信者は下関市に入れないようにするのか、そういった具体策が乏しかったのではないでしょうか。
それに、統一教会と関係を切りましたと言われても、だから何?としか思えません。上でも書きましたが、それで国民の暮らしは良くなりますか?もっと優先すべきことありますよね。
そして、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は4月27日付で「有田芳生氏の「下関は統一教会の聖地」発言に関する当法人の見解について|ニュース|世界平和統一家庭連合」というニュースを投稿。その中でこのように述べています。
このたびの山口4区の衆議院補欠選挙の期間中に、立憲民主党の公認候補として出馬した有田芳生氏が「この下関って統一教会の聖地なんです。聖なる土地なんです」などと発言したと伝えられています。しかしながら、下関が当法人の「聖地」として定められた事実は一切ありません。
世界平和統一家庭連合の創始者・文鮮明師は、1965年に来日された際、東京・名古屋・大阪・高松・広島・福岡・札幌・仙台(選定順)の8カ所に「聖地」を定められましたが、そこに下関は含まれていません。なお、「聖地」はその地域全体を指すのではなく、特定のある場所が選定されたものです。この点から見ても、有田氏の発言は、当法人の「聖地」の実態から大きくかけ離れています。
以上のように、有田氏の「下関は統一教会の聖地」との発言は誤りであり、当法人が定めた聖地とは何ら関わりはありません。
※なお、有田氏の発言に関して、2021年3月に方大陸会長が「山口の下関は聖地と同等の場所です」と信徒の前で祈祷した内容が報じられていますが、当該祈祷は「聖地と同じくらい大切な場所」であることを言い表したに過ぎず、下関が当法人の聖地であることを意味する内容ではありません。
下関は統一教会の聖地じゃないってよ。嘘をついてまで政治利用するとは悪質極まりないですね。有田氏は幹部が発言していたと言っていますが、幹部は「聖地と『同等』の場所」と言っただけで、聖地とは言っていないんですよね。いますよね、こういう話をよく聞かずに、自分が悪いことは棚に上げて他人の批判ばっかりする人。コンビニバイトをしていた時に、よくこういう客居ました。
あと僕は存じ上げないのですが、国生さゆりさんという方が有田氏の「下関は統一教会の聖地」発言に対して、「選挙妨害だ、法的措置を熟考する」と言っていましたが...、選挙妨害以前の話でしたね。ありもしないことをでっちあげて、特定の宗教を攻撃する。政治家になろうとする人がすることじゃないですね。
この方も存じ上げないのですが、江川紹子さんというジャーナリストの方が下記のようにツイートして話題になっていました。
統一教会の発表を鵜呑みにしてSNSで拡散する人たちの情報リテラシーが心配だわ…。
— Shoko Egawa (@amneris84) April 28, 2023
みんなツっこんでますけど、有田氏の「下関は聖地だ」とする発言も、統一教会の言っていたことですよね。私はこのジャーナリストの方の情報リテラシーが心配です。ジャーナリスト、なのにね...。
まあ後半に関しては選挙後に分かったことなので目を瞑るとしても、統一教会と政治との関係見直しや、安倍政権の検証を本当に国民が望んでいるのか、それをやったことによって国民の暮らしは良くなるのか。その結果が今回の選挙結果なのではないかと思います。
約1年半前も同じようなやり方で選挙に臨んでいて議席を大幅に減らして代表も辞任したのに、やり方を変えず同じことをやってこのような結果になったので、立憲民主党はやり方を変える必要があると思いますよ。
批判もちゃんとした批判ならいいんですけど、今のところ統一教会問題しかり、放送法の解釈変更しかり、法的には何の問題もないことを批判していて、ただただ政府を批判したいだけのようにしか思えません。
それに選挙直前の小西議員のサル発言。ここで重い処分を下していたら結果は変わっていたかもしれません。一番軽い処分で済ませてしまったので、「自民党には何かあるとすぐに議員辞職やら大臣辞任やら求めるくせに、自分たちには甘い処分で終わらせる」という、立憲民主党の体質も選挙に影響したのではないでしょうか。
しかし、野党が減るというのは好ましくないことです。選択肢が減るということは、一党独裁に近づくということですからね。民主主義を守るためにも、立憲民主党の方々には、今回の選挙の結果を踏まえて、次回の選挙では頑張っていただきたいものです。
お知らせです。本文とは全く関係ないです。
今年の1月に当サイトをリニューアルして以降、だいたい毎週水曜日と土曜日の19時に記事を投稿しているのですが、次週から毎週火曜日・木曜日・土曜日の19時に投稿日を変更したいと思います。仕事なんかの状況にもよりますが。基本的には火曜日・土曜日の投稿で、余裕がある日は木曜日も投稿かなと。
今後ともよろしくお願いいたします。