たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

ジャニー喜多川氏による性加害問題、今度こそ沈黙するな。

先週の土曜日、久々に自転車を漕いだんですけど、めっちゃしんどかったです。僕の住んでいる地域に坂が多いこともあるんでしょうけど、まあ...運動不足ですよね。あと、連日の強風で自転車が倒れたためか、左手のグリップの側面の部分が破けていました。買ったばかりなのに...。あと最近騒がれていますが、黄砂が神奈川にも飛んできたのか、サドルにうっすらと黄色い砂がついていました。近所に砂浜は無いので黄砂なのかな...?

さて、本日は先日元ジャニーズJrの方が告発されたことで、ネットメディアなどを騒がせているジャニー喜多川氏による性加害問題についてです。事実だとしたら本当に卑劣で、ひどい話だと思います。

ジャニー喜多川氏による性加害問題、今度こそ沈黙するな。

事の発端はイギリス公共放送BBCによるドキュメンタリー番組

ジャニー喜多川氏による性加害問題は2004年に東京高裁において事実認定されており、彼がまだ幼いジャニーズJrたちに性的虐待や性的行為を行っていたことは事実であると言えます。

そして、月日は流れ今年の3月はじめにイギリスの公共放送BBC、日本でいうところのNHKがジャニーズに所属していた男性をインタビュー。そこでインタビューに答えた男性が性被害を訴えたことで、約20年の月日を経て再び話題となりました。

BBCによる報道は以下の通りです。

元ジャニーズJrによる「性被害告発会見」

このBBCの放送に加え、元ジャニーズJr、カウアン・オカモト氏による「告発会見」もこの騒動に拍車をかけます。

記者会見の模様は以下の通りです。

記者会見では「初めて性行為を受けたのは中学校卒業直前。ジャニーさんのマンションに泊まった際に、性器を触られた後に口淫されました。翌朝ジャニーさんと部屋を出る際にマンションのエレベーターの中で1万円を渡されました。2016年にジャニーズ事務所を退所するまで合計15回~20回ほどジャニーさんから性的被害を受けました」と語られています。

テレビでは「報道しない自由」を行使

カウアン氏の記者会見でも言われていますが、日本の大手メディア、特に地上波のテレビなどでは殆ど報じられていません。いつもの報道しない自由の行使ですね。

テレビはジャニーズが出るというだけで視聴率が取れるらしいですし、それもあってか多くのテレビ番組にジャニーズ事務所に所属するタレントが出演しています。

もし、この性加害問題を報道すれば、ジャニーズから「もうジャニーズのタレントは出演させない」と言われ、ジャニーズのタレントを起用できなくなる可能性があります。そうなればテレビ局にとっては視聴率が取れなくなります。それに仮に自社だけが報道し、他社が報道しなければ、自社だけがジャニーズのタレントを起用できなくなり、他社にジャニーズタレントが出演するようになり、競争にも負けてしまいます。

そのことから報道されないのでしょうが、いつも「報道の自由」だの、この前の高市氏による放送法解釈の変更について「政府からの圧力だ」だの報道していた連中は、いったいどこへ行ったのやら。呆れすぎて笑いが出てきますよ、ほんと。

ジャニーズに忖度をしているのか、ジャニーズから圧力をかけられているのかは知りませんけど、芸能界トップの事務所社長がまだ幼い少年たちに性行為を行っていたという立派な犯罪行為を報じないのはメディア失格だと思います。

テレビ局各社が開設しているYouTubeチャンネルで「ジャニー」と検索してジャニー喜多川氏による性加害問題の動画が出てくるのは、TBSとテレ東と日テレのみ(4月23日19時時点)。ほかのチャンネルでは残念ながら今回の騒動に関する動画は出ていません。以下のリンク先をご覧ください。

NHK - YouTube日テレNEWS - YouTubeANNnewsCH - YouTubeTBS NEWS DIG Powered by JNN - YouTubeテレ東BIZ - YouTubeFNNプライムオンライン - YouTube

上記はNHKと大手民放のYouTubeチャンネルで「ジャニー」と検索した結果です。上記のように、TBSとテレ東と日テレにしかこの問題を取り上げた動画がありません。どちらもわずか1分ほどのものですが、全く報じない他社よりはマシですね。。

それに、最初に大々的に報じたのが1999年の週刊文春、つづいて2023年のBBCと。あれ、公正公平な放送を行うために受診料を搾取...じゃなくて強制徴収している日本の公共放送NHKとやらは、いつになったらBBCのように大々的に報じるのでしょう。この立派な犯罪行為を報じないのなら、公共放送失格です。今すぐにでも解体すべきです。

どのメディアにも言えることですが、「黙認」という言葉があるように、沈黙は認めること同意ですよ。報道しない自由を行使するのは勝手ですが、それによってあなた方も犯罪を認める、擁護しているとみなされることを忘れないでくださいね。

勇気ある告発を黙殺するメディア

上のBBCの動画にもありますが、日本には恥の文化があり、まず「性被害を受けた」という点、その上に「男性が性被害を受けた」という2枚の分厚い壁があり、それを告発するのは非常に勇気がいることです。カウアン・オカモト氏やBBCのインタビューに応えたハヤシ氏・リュウ氏は非常に勇気のある行動をしたと思います。

しかし、それらを全く報じないメディア。彼らの勇気ある告発を黙殺するおつもりなのでしょうか。被害者がどんな気持ちで、どれだけの勇気をもって告発したのか、全く考えていませんね。被害者を黙殺し、加害者を黙認、忖度するメディア。残念です。

Me Too運動に参加した議員の方々も沈黙?

海外で広がった女性のセクハラ告発運動「Me Too運動」が一時期日本でも話題になりましたが、それに参加した国会議員さん、いっぱいいますよね。

参考:【財務次官セクハラ疑惑】辻元清美氏、蓮舫氏、福島瑞穂氏…野党女性議員が黒服で抗議「#MeToo」運動にならい - 産経ニュース

立憲民主党の辻本清美氏、蓮舫氏、社民党の福島瑞穂氏、他。彼女たちはジャニー喜多川氏による少年へのセクハラには沈黙を貫くおつもりでしょうか。女性のセクハラへは許さないけど、男性へのセクハラは良いということでしょうか

Twitter検索で彼女たちのアカウントで検索をかけてみたのですが、今回の問題へのツイートは見かけられませんでした。

こういう人たちって男尊女卑だの、ジェンダー平等だのほざいていますが、結局彼女たちは女性至上主義なだけであって、ジェンダー平等なんて毛頭考えていないのだろうと思います。

まあ、辻本氏・蓮舫氏の所属する立憲民主党では女性に強制わいせつを行って書類送検された人も居ますし、所詮その程度なんだろうなと思います。

参考:「#MeToo」運動への影響は? 強制わいせつ容疑で書類送検された立民・初鹿氏の質疑応答全文(1/2ページ) - 産経ニュース

日本共産党はしんぶん赤旗で取り上げていますね。この点は評価できると思います。日本の公党でこの問題を取り上げているのは、日本共産党と政治家女子48党(旧N国)のみだと認識しています。もしほかに取り上げられている政治家が居れば教えてください。

メディアはもちろんですが、国会議員はもっと取り上げるべきですよこの問題。ただでさえ日本は性犯罪に甘いのに、世界中で放送された、「日本のエンタメ業界トップの芸能事務所社長が未成年の少年に性的虐待を行っていた」という立派な犯罪を放置すれば、人権問題にもなりかねません

ジャニー喜多川氏は亡くなっているので残念ながら罰を与えることは難しいでしょうが、彼の性的虐待を黙認していた人がもしジャニーズ事務所内にいたとすれば、性的虐待のほう助なりで処罰しないと、また事務所で同じことが起こりますよ。

今度こそ沈黙してはならない

今度こそ沈黙して終わり、自然と沈静化して終わりとしてはならないと思います。1999年に週刊文春に一度取り上げられていますが、大手メディアはあまり報じていなかったそうです。

その結果、この文春の報道以降もジャニー喜多川氏による性加害が行われ、オカモト氏のように被害にあう少年が出てきたわけです。もしここでメディアが大々的に報道し、ジャニーズタレントを起用しないなど、抗議活動を行えばジャニーズ事務所も改善せざるを得ない状況になり、こういった被害に遭う方がいなくなっていたかもしれません。

しかしメディアはそういったことはしてこなかった。ジャニー喜多川氏の犯罪行為を黙認していたわけです。メディアのこの愚行が新たな性被害者を生み出しことにつながったということをメディアは認め、反省すべきだと思います。

また、ジャニー喜多川氏は既にこの世を去っているため、彼から性被害を受けるといったことはありませんが、これを黙認してしまえば、第二のジャニー喜多川が現れてもおかしくはありません。

「芸能界じゃあよくあることだ」「大手事務所だったらテレビも報道しない」「男相手のセクハラだったら政治家もあまり取り上げない」、こんなことはあってはなりません。立派な犯罪行為なので糾弾すべきです。

そして、ジャニー喜多川氏がこのような犯罪行為を行っていながら、ジャニーズ事務所内で止める人間が居なかったのかも気がかりです。もし知っていながら止めることをしていなかったのであれば、ジャニーズ事務所のコンプライアンスやガバナンス体制、ジャニー喜多川氏に逆らえないというワンマン体制にも問題があると思います。事務所のそういったことにもメスを入れるべきだと思いますよ。

ジャニーズ事務所は今になって社内調査を行ったと発表しています。しかし今のジャニーズの社長はジャニー喜多川氏の家系の藤島ジュリー景子氏。もし今もなお社長のワンマン体制がつづいているのであれば、社内調査なんて行っても社長に逆らったら何が起こるか分からないので、正直に答える人なんて少ないでしょう。第三者機関などの外部機関による調査が必要だと思います。ジャニーズ事務所のこの発表は「やってますよアピール」のようにしか思えません。

そもそも、このジャニー喜多川氏の性加害を黙認していたのであれば、当時の経営陣はジャニーズ事務所...というより芸能界から去るべきですし、もっと言うなら犯罪行為を黙認している時点でどこの会社にも入らないでほしいですね。人として終わっています。

今後のジャニーズはどうなる?

日本でも性犯罪に関する法の見直しが進んでいますが海外では「Me Too運動」がアメリカや世界で広がったことからも分かる通り、性犯罪はもちろん、未成年者への性犯罪は極めて重い罪です。

今回の騒動が全世界で放送されたことによって、イギリスを含む欧州や、性犯罪への刑罰が極めて重いアメリカをはじめ、人権意識が高いとされる海外ではジャニーズ事務所ならびにジャニーズに所属するタレントの活動は極めて難しくなるのではないでしょうか。

これまでに多くの方々が世界進出を目指してジャニーズ事務所を退所してきましたが、このような方々は英断だったと思いますね。こんな未成年への性犯罪を黙認するような、人権を軽視している事務所では世界なんて到底目指せるわけがないですからね。

メディアよ、過去に性犯罪を黙認したことによって新たな被害者を産みだしたという反省をもとに、今回ばかりは沈黙すべきではない。メディアが取り上げなければ、我々一般人が声を上げるべきです。

夢を目指しジャニーズ事務所に入所した少年たち。逆らうとジャニー喜多川氏の気を害してデビューができなくなるかもしれない。そういった少年たちの気持ちを利用して性行為を行うという卑劣極まりない行為を許してはなりません。