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「大人」になりたくない人の雑記

国連人権理事会がジャニーズ性加害問題の調査へ

櫻坂46のファンの皆さん、息してますか?先週リリースされた「サクコイ」、すごくいいですよね。メンバーのビジュアルも最高だし、ドラマも面白い。バトルもシンプルだけど、スキルを使うタイミングや使うスキルについて考える必要があって、深い。週末めちゃくちゃドハマりして一日中やっていました。これは神ゲーですね。

さて、今年に入ってから表面化したジャニーズ事務所の性加害問題ですが、先日いよいよ国連人権理事会のメンバーが来日し、この問題について調査を行うとのことです。

BBCによって報道され、これまで黙殺していた日本のメディアもようやく取り上げるようになり、それでもまだメディアも政府も動きを見せず、ついには国連まで動き出しました。

国連人権理事会がジャニーズ性加害問題の調査へ

国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会の専門家が来日

以下、FNNのニュースより引用です。

ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長による性加害をめぐる問題で、被害を訴える元所属タレントらからヒアリングを行う予定の国連の専門家が来日した。

22日に来日したのは、国連の「ビジネスと人権」作業部会のピチャモン・エオファントン氏。

エオファントン氏は7月24日から8月4日にかけて、企業活動が人権に及ぼす悪影響を調査することにしていて、ジャニー喜多川前社長による性加害を訴える元所属タレントらへの聞き取りも行う予定となっている。

出典:【独自】国連専門家が来日 ジャニーズ“性加害”聞き取りへ|FNNプライムオンライン

ニュースでは「ビジネスと人権」作業部会としか言われていませんが、この「ビジネスと人権」作業部会は国連人権理事会内のワーキンググループです。国連人権理事会はその名の通り、国連加盟国の人権について調査・改善をするための機関です。

その組織が日本に来て調査をする、調査結果次第では日本政府へ是正対応をするよう求める。それでようやく日本政府は動く。

これまでもジャニー氏の性加害を告発した書籍の発売や、週刊文集での特集、それを発端とした訴訟などあったにもかかわらず、ジャニーズ事務所や、日本政府、メディアはまともな対応をしてこなかった。

今年に入りイギリスの公共放送BBCが報道してようやく日本のメディアも取り上げた。本当になんというか...自浄作用というものが無いんですかね。ジャニーズはもちろん、マスメディアや政府も。

しかし、逆に言えば今こそがチャンス。20年以上も黙殺・黙認されてきた悪質な行為がようやく表に出て、日本国内のみならず、世界・国連組織まで動かした。今が変わる、変えるチャンスです。ここで変わらなければ、いつ変わるんだという話ですよ。有耶無耶にして、終わりにしてはならないと思います。

企業は少しずつ「ジャニーズ外し」へ?

少しずつではありますが、日本の企業でもジャニーズタレントの起用を控える動きが出てきているようです。

参考:TV局の「ジャニーズ離れ」がジワリ加速…広告業界は“ステルス降板”で大手企業ほどCM起用に二の足|日刊ゲンダイDIGITAL

週刊文春が、キムタクが起用される予定だった資生堂さんのCMが、直前になって白紙になったと報じています。

また、ムヒのCMではこれまで嵐の相葉さんや、今年にジャニーズ事務所を退所し、TOBEに移籍した平野さんが出演していましたが、こちらも新しいCMでは別のタレントを起用するようになっています。

社長(当時)やマネージャーが未成年の少年たちに性的虐待を行い、これまでの性被害の告発を無視し、問題が発覚してからも会見も開かず「知らなかった」とシラを切るような会社と契約していれば、自社のブランドイメージにも傷がつきますからね。

特に資生堂さんは参考記事中にもありますが、海外での売り上げが7割を占める企業。海外は日本よりも性問題であったり、児童虐待・人権問題には敏感ですから、ジャニーズタレントを起用すると、不買運動であったり、「資生堂は性加害をしていた事務所にお金を払うのね」とイメージダウンが起こりえます。資生堂さんの判断は妥当なものでしょう。

しかしTV局はジャニタレを起用し続ける

しかし、TV局はジャニーズタレントを起用しつづけるようです。

今年の24時間テレビは引き続きジャニーズタレントを起用しますし、バラエティー番組やドラマ・音楽番組等、性加害問題が無かったかのように、平然とテレビに出演し続けています。

僕は過去記事「元マネージャーも性加害を告白。やはりジャニー氏だけではなかった」でも言っていますが、今所属しているタレントで、もしジャニー氏や事務所による性加害を知っていて、それを見て見ぬふりをしたり、知らなかったとシラを切るのであれば、彼らも加害者側だと思いますよ。

仮に彼らが知らなかったとしても、この問題が表面化した後も事務所に残り続けているのはいかがなものかと。

事務所内で性加害行為が蔓延していて、それが表面化しても社長が「知らなかった」とシラを切り、最初は第三者委員会の設置すらしようともせず、サイトに1分の謝罪動画と文面で一方的に説明したのみで、BBCが報道してから約3か月も記者会見をせず、経営陣は未だに居座り続ける。

「社会に貢献する気持ちが強い会社だ」とか擁護しているタレントも居ましたけど、こんな会社に所属し続けていること自体、違和感を覚えます。

干されて、起用されなくて当然とまでは言いませんけど、「タレントに罪は無い」と言い訳をして、ジャニーズタレントを起用し続けるメディアにも疑念を抱きます。

タレント自身に罪はなくとも、彼らが所属している事務所は元社長が未成年の少年らに性的虐待を行い、マネージャーまでも未成年のタレントと性行為を行い、ジャニーズjr内で噂になるほど、事務所内で性的虐待が蔓延していた。

ジャニーズタレントを起用すれば、そんな事務所にお金が流れることになります。それでいいというなら、それでいいのでしょう。

しかし、報道番組などで「我々メディアにも責任はある」と言っておきながら、同じテレビ局の別の番組ではジャニーズタレントを起用し続ける。何なんですかね。


ひとまずは、国連の調査結果を待つことですかね。

ジャニーズ事務所やメディア、政府が告発を受けてもっとまともな対応をしていれば、国連もここまで出てこなかったと思いますが、まあ仕方がないですね。

しかし、国連という国際機関が調査を行い、これを契機に日本政府やメディア・事務所も変わればいいですが。