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「大人」になりたくない人の雑記

EUが日本産食品の輸入規制を撤廃。ほかの国は...

最近目の調子が悪くて今日眼科に行ってきたんですけど、、結論から言うとものもらいでした。ついでにたまーに起こる、急に視界の一部が見えなくなって、その後に激しい頭痛と吐き気に襲われるという症状も相談したのですが、「それは片頭痛ですね。それも典型的な」と言われました。お会計2700円です。まあ原因がわかって良かったと思いましょう。

さて、先日「中国と韓国、日本の処理水放出に反対するもブーメランがぶっささる」という記事を投稿しましたが、今日の投稿はそれに関連するものです。

中国・韓国は日本の処理水放出に反対をしていますが、EU(欧州連合)が日本に対して行っていた食品の輸出規制を撤廃すると発表しました。これは日本にとっても大きな一歩となります。

EUが日本産食品の輸入規制を撤廃。ほかの国は...

EUが日本産食品の輸入規制を撤廃へ

NHKのニュースより引用です。

EU=ヨーロッパ連合は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあとから続けてきた日本産の食品に対する輸入規制について撤廃すると発表しました。規制は来月にも完全に撤廃されることになります。

EUは福島第一原発の事故のあと、福島や宮城など10の県で生産される一部の水産物や山菜などを対象に放射性物質の検査証明書の提出を求める輸入規制を行ってきました。

EUは13日、輸入規制を撤廃すると発表し、その理由について、日本とEU加盟国が行ってきた食品検査の結果が良好だったことによるとしています。

出典:EU、日本産食品の輸入規制8月めど撤廃 正式発表 - 日本経済新聞

EUは福島第一原発事故後、原発周辺の県で生産される食品を対象に、放射性物質の検査証明書、要は放射性の数値に異常が無いということを証明する必要がありました。また、この規制地域以外の都道府県の食品に関しても、「規制地域で生産したものじゃないですよ」という証明をする必要がありました。

しかし、今回の規制解除でこのような面倒な証明をする必要はなく、EUへの輸出拡大が期待できます。

なぜEUは規制解除へ向かったのか

EUは規制撤廃の理由として、「日本とEU加盟国が行ってきた食品検査の結果が良好だったこと」や「福島の現状をタイムリーかつ、透明性のある方法で伝えてくれた日本の当局に感謝したい。科学と確固たる証拠、そしてIAEA=国際原子力機関の評価に基づいて決断した」と説明をしています。

恐らくですが、日本からEUに対して輸出を行ってきた食品の中で、放射性物質が基準超えしている食品が少なかったということでしょう。なので「もう検査しなくても大丈夫」となって、規制を撤廃すると決めたとのことです。

また、7月半ばに日本の処理水放水計画について、IAEA(国際原子力機関)から「安全基準に合致している」というお墨付きをもらえたことも、この規制撤廃の理由です。

EUは科学的根拠をもとに、規制を撤廃したということですね。

韓国は処理水放出に同意も、規制は撤廃せず

韓国は政府としては処理水放出に同意をしています。しかし、日本産食品の輸入規制は「すべての国民が安心する時まで維持する」としており、EUのような輸入規制撤廃にはつながりませんでした。

IAEAの調査で科学的にも問題が無いことが証明されているのに、「国民が安心していないから輸入規制は維持する」と...さすが「情治国家」ですね。まあ好きにすればいいと思います。

中国は輸入規制を強化へ

尚、中国は日本の処理水放出に猛反発し、対策として日本からの食品をすべて「100%検査する」と発表しています。

現在はEUと同様、福島第一原発周辺の地域でが輸入規制の対象だったのですが、処理水を放出決定後はこの地域以外の食品、すなわち日本で生産された食品すべてが対象となるとのことです。

処理水はまだ2023年7月23日時点では放出されていないにも関わらず、すでに中国の税関で留め置かれる、実質停止となるなどの影響が出ています。

参考:政府 処理水めぐる中国側の動きに科学的根拠基づく対応要求へ | NHK | 福島第一原発 処理水
参考:日本の鮮魚、中国への輸出が実質停止 処理水の放出前から対抗措置 [福島第一原発の処理水問題]:朝日新聞デジタル

IAEAが安全だと言っているのに、「信用できない」だの「安全を守るため」だの、じゃあこの人は一体何を信じるのでしょうね。

日本は強く抗議を

過去記事「中国と韓国、日本の処理水放出に反対するもブーメランがぶっささる」でも言っていたことですが、漁師さんたちが反対しているのは、こういった風評被害が理由。

輸出先が減ってしまえば漁師さんの収入減にもつながりますし、何より「日本の魚は汚染されている」というイメージがついてしまえば、漁業関係は全部ダメになってしまう。

だから中国や韓国に対し、「デマを流すな」と強く抗議をする必要があります。木原官房長官は「早期撤廃を求めていく」と発言をしていますが、求めるだけじゃ生ぬるい。「撤廃しなければこちらも対抗措置をとる」なり、もっと強く抗議をする方が良い。

また、立憲民主党は日本の処理水放出に強く反発している韓国の最大野党「共に民主党」と、日本の処理水放出に対して抗議する共同声明を発出しています。

それに対して国民民主党の榛葉幹事長が次のように発言しています。

「個人の政治家が何を言おうと勝手ですけど、これが風評被害を拡散している」と批判した。その上で韓国、中国の原発が排出する放射性物質は「(福島の)2倍も3倍もの量を排出している。韓国の処理水は安全で、その3分の1の福島の処理水は危ないぞ、というのは少し残念を通り越して、違う感情が沸く」と反発した。

 榛葉氏は阿部氏らの行動について「科学的には安全だけども大きな最後の壁が心の壁、風評被害です。それをみんなして取り除こう、頑張ろうと言っている時に、どっちの方向みてやっているんですか? ということ。すごく残念で悲しかった」と憤った。

出典:国民・榛葉幹事長、原発処理水巡り立民・阿部知子議員を批判「どっちの方向みてやってるのか」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

「なぜ韓国は日本の2倍も3倍もの放射性物質を放出しているにもかかわらず、日本は危ないというのか」、本当にそうですよ。

韓国は日本の2倍以上、中国は日本の5倍以上も放射性物質(トリチウム)を放出している。

それどころか、中国も韓国も、放射性物質漏れ事故が起きています。中国では2021年に台山原発で、韓国では1990年代から2010年代に至るまで原発でトラブルが続出しており、2021年には月城原発で基準値を超えるトリチウムが検出されたと報じられています

なぜこのような国々は安全で、基準値を守り、IAEAという国連機関にも問題ないと言われた日本の処理水がダメなのか、理解できません。

政府は国民民主党の幹事長のように、強く抗議をすべきです。

「なぜあなた方の国では日本の数倍もトリチウムを放出しているのに、日本はダメなのか。科学的根拠を提示しろ。『安心・安全・健康』は科学的ではない、感情的だ。科学的には問題が無いことが国際原子力機関にも認定されている。もし科学的根拠もなく輸入規制を続けるなら、不当だとしてこちらもしかるべき措置をとる」と。

未だ日本産食品に輸入規制をかけている国も

中国・韓国以外にも未だ日本産の食品に輸入規制をかけている国があります。

外務省によると、2022年7月時点で日本産食品に輸入規制をかけている国は、韓国、香港・マカオ含む中国、台湾、フランス領ポリネシア、EU、アイスランド、スイス、ノルウェー、リヒンテンシュタイン・ロシア。

参考:諸外国・地域の輸入規制状況(2022年7月更新)(PDF)

ここからEUが抜けることになります。EUの撤廃に影響を受けて「私も撤廃します」という国が出てくるといいですね。

同じヨーロッパにあるアイスランド、スイス、ノルウェー、リヒテンシュタイン辺りはEUに追随する可能性はゼロではないと思います。ロシアはウクライナ戦争で日本とを非友好国指定しているので、それどころじゃないですね。

中国・韓国は言わずもがな、日本に対して嫌がらせをするような国なので、望みは薄いと思います。しかし、台湾は昨年に輸入規制が緩和されていますので、EUに追随する形ではなくとも、段階的に規制が緩和・撤廃される可能性はありますね。


日本はこういった輸入規制に対しても、「日本産食品は安全です」と撤廃をするよう強く訴えるべきです。

日本の第一次産業を守るならね。立憲民主党の議員のように、日本の第一次産業をつぶすような輩と同調するなんて以ての外。日本のために働かない政治家はいらん。