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「大人」になりたくない人の雑記

僕が「X」を嫌う理由

来たぜ8月!三連休!海!リアルミーグリ!今年の夏は楽しみなことがいっぱいです。去年はねえ、入社1年目ということで仕事のことでいっぱいいっぱいでしたが、今年は三連休もあるし、お出かけしまくるぞー!

お出かけするとなると、やっぱりSNSで写真とか出来事をシェアしたくなりますよね。今日はそのSNSの一つ、「X」(旧Twitter)についてのお話。

僕が「X」を嫌う理由

僕が「X」を嫌う理由

Post by @taki_photograph_
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先日Threadsに、ホーム画面からXを削除するという動画を投稿しました。なぜアンインストールじゃないかは置いておいて、Xを二度と使わないという意思表示をしました(笑)。

なぜ僕がXを嫌うのかというと、決して、4月に何の説明もなく永久凍結をされ、4か月の間で10回程度異議申し立てを行ったにもかかわらず、自動返信メールすら届かないという恨みが原因ではありません。

上記も理由の一つではありますが、これはXになる前のお話なのでこれも置いておくとしましょう。ではなぜXが嫌いなのか。

理由1 何のアプリなのか、全く分からない

「X」という名前を聞いただけでは一体どういうサービスなのか分かりません。

例えばmetaが最近リリースした「Threads」はその名の通り、スレッドを投稿するサービス。「Instagram」は「Instant」と「Telegram」を組み合わせた造語。「瞬間(Instant)に電報(Telegram)」を投稿するサービス。「Twitter」は鳥のさえずり「Tweet」が由来、「さえずり(つぶやき)」をするサービス。

じゃあ「X」って何ができる?何のアプリ?と聞かれてもこんなアルファベット1文字で何ができるってわかるわけがない。

名前だけでは分からないサービスもあります。例えばLINEなんかそうですよね。LINEという名前だけではどのようなサービスか分からない。

でも、ロゴは吹き出しの中にLINEと書かれたもので、ここで暗示的に「会話ができるサービス」ということがわかりますね。Instagramもそうで、上記のような名前の由来はあれど、ロゴにカメラマークを使うことで、「写真を瞬時に投稿するサービス」ということを示しています。

では名前だけでは分からない「X」はどうなのか...ロゴもアルファベットの「X」一文字。名前でもロゴでも何のサービスなのかが分からない

ニュースで「Twitterが『X』に名称を変更しました」と話題になったから「XはTwitterと同じでつぶやきを投稿できるサービス」ということがわかるものの、もしニュースを見ていない人であれば、突如として「X」がスマホのホーム画面に現れて「何だこいつ」と思うでしょうね。

僕は一応Webデザイナーとして仕事をさせていただいていて、専門学校の時に「デザインには必ず意味を持たせること」、「ユーザーがわかりづらい、使いづらいといったものはデザインとは言わない」と教わり、今もその教えを大切にしています。

Xという名前を聞いて、ユーザーが「これはこういうことができるサービスなんだな」と理解することができなければ、名前・ロゴのデザインの敗北と言えるでしょう。

理由2 「X」の由来は何?

そんでもって、名前には必ず由来があるもの。上記のThreadsやInstagram、Twitterに加えて、例えばLINEは「人と人を結ぶ線」や「ホットライン」からLINE、仕事でよく使う「Teams」はその名の通り「チーム」から、「Chatwork」は「チャットで仕事」から、、「note」は「ノート」から。

じゃあこの「X」の由来は何ですか?...「イーロンマスク氏がXが好きだから」という理由でしょうね。

上でも書きましたが「デザインには必ず意味を持たせること」。もしただ単に「Xが好きだから」という理由でXにしたのならば、意味なんてないですね。

理由3 一日の閲覧上限があるから

閲覧上限のあるXの画像

一日の閲覧上限がまだ解除されない

一日の閲覧上限が未だに解除されていません。上の画像はスクショですが「サブスクライブしてより多くの投稿を表示する」」とありますね。

しかし、この日初めてXを起動したんですよ。利用時間0分でこれが表示されてるの。もはや使わせる気無いですよね(笑)。

Threadsは8月5日時点では無料ユーザーも上限や制限はなく利用できるので、そりゃあXは削除しますよ。

理由4 鳥が消えたから

最後の理由は愛すべき「鳥」が消えたからです。鳥は言わずもがなTwitterのロゴに居る鳥のことです。

鳥は上記のように「Tweet(鳥のさえずり)」から着想を得たものと思われますが、鳥というのはいわば「自由の象徴」であり、それが消えた。

「自由の象徴」の「鳥」が消え現れたのは、イーロンマスク氏が好きという「独裁的な象徴」の「X」。

自由が奪われ、独裁的になった「X」に僕は「×(バツ)」を示し、削除しました。

「無料ユーザーだから」と軽視すると...

僕は経営者でもないので、そこまで偉そうな口をたたけないのですが、「無料ユーザーだから」と、無料ユーザーを軽視することはあまり良くないのではないでしょうか。

というのも、X(Twitter)は広告収入が売り上げのほとんどを占めているためです。

無料ユーザーが上記のような制限を付けたことによって減少し、ユーザー離れが進めば、「Xに広告を出してもユーザー少ないし意味ないよね」と、Xに広告を出す企業が減り、最終的にはXの売り上げが減少することにもつながります。

実際、イーロンマスク氏が買収する前と比べ、約6割広告収入が減少したと報じられています。
参考:ツイッターの広告収入6割減、マスク氏による買収後 米で止まらぬ広告主のTwitter離れ(1/2) | JBpress (ジェイビープレス)

無料ユーザーは有料ユーザーと比べてカネにはならないのかもしれません。しかし、無料ユーザーが減少すれば、必然的に広告を出してくれる企業も減り、会社の売り上げが落ちることにつながるのではないでしょうか。

「有料ユーザーがいるから大丈夫」←ほんとに?

「広告収入が減っても有料ユーザーがいるから大丈夫でしょ」と思うかもしれません。

しかし、例えば「Xでは有料だけど、他のサービスでは無料でできる」ということがあれば、「Xが大好き!Xに一生ついていきます!」という人ではない限り、他のサービスに乗り換える人が出てくるでしょう。

それに、上記のように無料ユーザーがどんどんXをやめていけば、必然的に自分の投稿を見る人が減る。見る人がいないのにお金を払ってまで続ける価値はあるのか?、有料ユーザーも一種の広告主のようなもので、ユーザーが減るサービスにお金を払ってまで続ける価値はない

無料ユーザーがどんどんやめて行けば、それに追随して有料ユーザーも離れていき、最後に残るのは本当にXが好きな人だけでしょう。そういう人が大勢いればもやっていけるのでしょうが、どれくらい居るでしょうか...。


僕は先述のように4月に何の説明もなく永久凍結をされ、4か月の間で10回程度異議申し立てを行ったにもかかわらず、自動返信メールすら届かない。

それに加えて「自由の象徴」が「独裁の象徴」と化したことから、私はXを離れることにしました。というかとっくに離れていたのですが。

ここからイーロンマスク氏のような優秀な方がどうXを変えていくのか、楽しみですね。