2024年1月、日本共産党委員長が約23年ぶりに交代し、長年委員長を務めてきた志位和夫氏が議長に就任し、田村智子氏が委員長に就任しました。
1つの大きな変化となったわけですが、新たな共産党は「公開パワハラ」からスタートするという、なんとも共産党らしい門出になりました。
党首は変われど、党の体質は変わらない。だから僕は支持しません。
公開パワハラ、何があった？
以下、ニュースより引用です。
田村氏は１８日の党大会結語の討論で、大山氏の発言を取り上げて「『除名処分を行ったことが問題』という発言者の姿勢に根本的な問題があることを厳しく指摘する」「党員としての主体性を欠き、誠実さを欠く発言だ」「全く節度を欠いた乱暴な発言」「党外から出版という形で党の綱領と規約を攻撃した者を除名処分にしたことは当然だ。この政治的本質を全く理解していない発言者に大きな問題がある」など延々と批判した。
当ブログでも過去に取り上げましたが、日本共産党は昨年、党首公選制の導入を訴えた党員を除名処分することを決定しました。
過去記事：日本共産党さん、党首公選制を訴えた党員を除名処分!? - たきぶろぐ
これには僕を含め多くの方が批判をしていました。党内でも除名処分に異議を持つ人が党大会で意見をしたのですが、その発言に対して田村氏が上記のように延々と批判したということです。なんか・・・想像がつきますね。ヒステリックに喚き散らす姿が。
「#MeToo運動」で「セクハラ反対！」とか、「ハラスメント禁止を法律に明記し、制裁と被害者救済の体制強化を」とか言っていた割に、多くの人間の前で一人の人間を批判するなど・・・この自己矛盾さがさすが共産党といったところですね。
参考：１１、ハラスメント（2021総選挙／各分野政策）│各分野の政策（2021年）│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会
さて、日本共産党は自分たちにどのような「制裁」をするのでしょうか。
党首は変われど、僕は支持しない
その1 言論の自由が失われるから
党首公選制を訴えた党員の除名がまさにそれで、党執行部や共産党に異を唱えることがあれば、除名すなわち排除される。そしてその処分に批判をすれば、上記のように公開パワハラを受ける。
共産党というコミュニティ内でこれですから、もしこれが国という規模で起こればどうなるか。共産党政府に異を唱えれば国外追放・逮捕？処刑でしょうか。
共産党は党の規約に反していると言っていますが、その共産党の規約で「党の諸決定を自覚的に実行する。決定に同意できない場合は、自分の意見を保留することができる。その場合も、その決定を実行する。党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしない。」とあり、思想の自由・表現の自由・言論の自由を規制しています。
「こんな連中」が政権を握ったら、国民の自由が無くなりますね。
その2 矛盾ばかりだから
安倍政権時に共産党は、長期政権で権力を私物化しているだのなんだの批判をしていましたが、当の日本共産党は今年1月に委員長が交代するまで、23年にわたって志位和夫氏が委員長を務めていました。
しかも党首は一部の人間だけで決められ、批判があれば除名・排除をする。安倍政権が100%善とは言いませんが、「お前が言うか」とツッコミを入れたくなるのは僕だけではないはず。
他にもパワハラ反対というくせに公開パワハラをしたり、都議選の時にはジェンダー平等を主張しながら女性専用車両を推進したり、多様性を尊重と言いながら、党の方針と異なる意見をしたら多様性をガン無視して排除したり・・・。この自己矛盾の塊。
言っていることとやっていることが矛盾しているので、選挙公約でアレやりますコレやりますと言っても、実際にやるかは分からない。日頃の行い・信用や信頼って大切ですね。
その3 自衛隊を違憲とし、なくそうとしているから
一番重要な部分です。近年ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエル・パレスチナ間の戦争、中国による台湾侵攻リスク、北朝鮮・韓国の緊張など、日本周辺のみならず世界中で争いが起こっています。
そんな中、共産党は自衛隊を違憲としてなくそうとしています。
共産党は「今すぐには無くさない、国民が話し合って『自衛隊解散していいよ』となったら解散する」と言っていますが、信じられます？だって、党のことを批判したらすぐ除名処分するような人たちですよ。政権をとったら、自分たちに批判的な人は隣の国のように存在を抹消し、Yesマンだけで固めて、すぐにでも自衛隊を無くすのではないでしょうか。
自衛隊が無くなったら日本はどうやって日本を守るのか。自衛隊がなくなれば、中国やロシアが嬉々として尖閣・沖縄や北海道を盗りに来るでしょうね。
アメリカも必ず守ってくれるとは限らない。そもそも自分の国を自分で守らないやつらのために、アメリカ軍が血を流してまで日本を守ってくれると思うのか。アフガニスタンを見て学ばないのか。
自衛隊は無くしてはならないと思います。
話し合いで解決できる？ではなぜ今日に至るまでロシア・ウクライナは戦争を続けているのか。なぜイスラエルとウクライナは戦争を止めないのか。
まったく別の問題にはなりますが、慰安婦問題・元徴用工問題は話し合いで解決したはずなのに、また蒸し返される。ロシアは日ソ不可侵条約を一方的に反故にして、終戦間際に日本に侵攻し、北方領土を今日に至るまで不法占拠。中国も南シナ海の人工島に関して「軍事化の意図はない」と語っていたのに、人工島を軍事化。
このように平気で約束を破り、噓をつくような国ばかりなのに、話し合いで解決できるわけがないではないですか。
話し合いで解決できると言うなら、ぜひ共産党はロシアと韓国に行って、北方領土と竹島を日本に明け渡すよう言って、これらの領土問題を無条件で解決してくださいな。
政府にならなくとも、国政政党の立場でも話し合いはできるはずです。
自民党をはじめ、自衛隊を憲法に明記しようと主張する政党はありますが、なくそうとしているのは日本共産党のみなのではないかと思われます。
これほどまでに世界中で緊張が高まっているのに、日本を守る自衛隊を放棄するなど、正気の沙汰じゃない。
その4 公安の監視対象になっているから
日本共産党は破壊活動防止法に基づき、公安調査庁の調査対象団体となっています。
暴力革命を現在まで否定することがないため、「いつか何か大規模な暴力事件を起こす可能性がある」として監視されているわけですね。
その2、その3とも関連しますが、「戦争（ちから）ではなく話し合いで解決を」と言っているにもかかわらず、暴力による革命を否定していないというのはどういうことなのでしょうか・・・？
その5 共産主義そのものに否定的だから
共産主義そのものを否定するわけではありませんし、民主主義や資本主義が絶対正義というわけでもありません。
しかし、日本の周りにある共産主義国家を見てみてください。
中国や北朝鮮、まともな国と言えるでしょうか。政府に批判的な人間は、いつの間にか姿を消す。かといって経済が順調かと言われれば、北朝鮮は国民のほとんどが貧しい暮らしをしていると言われています。中国も共産主義を掲げる割に、市場を開放し経済は実質資本主義。貧富の差は拡大し、とくにコロナ後の中国経済は停滞していると言われています。
共産主義は独裁者を生み出し、一部の人間だけが富を蓄え、多くの人々は苦しむ。そして、苦しみに耐えかね行動を起こせば、ずっと監視されたり、存在を抹消される。
それが理想の社会ですか？
日本共産党にもその兆候は見られていますよね。
批判的な人間を党から除名、批判されたら大勢の人間の前でパワハラともとれる公開説教、暴力革命（ちからによる現状変更）を否定せずを今も堅持している。
この政党に果たして政権を任せても良いのでしょうか。
選択肢があるのは良いこと
しかし、ここまで書いておいてなんですが、日本共産党が無くなればいいと思っているわけではありません。
日本は民主主義であって、日本共産党も1つの選択肢になるからです。
このまま日本共産党が無くなれば、貴重な選択肢が1つ無くなってしまうことになります。それも日本で共産主義を訴えているのは、日本共産党のみです。
選択肢が多いということは、多様性が認められているということです。
それに共産党が発行する「しんぶん赤旗」は情報機関として、そこら辺のメディアよりもしっかりと仕事をしている印象を持ちます。自民党の裏金問題も、一番最初に報道したのはしんぶん赤旗でしたしね。
最近の共産党は党勢があまりよろしくないのですが、ぜひこの新委員長のもとで頑張っていただきたいなと思います。門出は公開パワハラになってしまいましたが。
