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「大人」になりたくない人の雑記

5-11歳もワクチン接種が可能に。気を付けるべき点とは

ついに5歳から11歳にもワクチン接種が可能になりました。ここ数日、子供の感染者が急増していることから承認されたのでしょうが、すでに2回ワクチンを接種済みの人が感染していることから、これで子供の感染を防げるかは懐疑的です。

今回承認されたのはファイザー製のワクチン。ファイザーのワクチンはこれまで12歳以上が接種の対象となっていましたが、今回のワクチン承認によって12歳未満の子供にも接種が可能になり、これは国内初のこと。

12歳未満に接種されるワクチンは12歳以上のワクチンとは違い、有効成分が3分の1。有効成分が減っているから効果が薄いというわけではなく、海外の臨床試験では90.7%の有効性が確認されています。

子どもが自分の意思でワクチン接種を決定できる?

現在の日本では、新型コロナワクチンの接種義務はありません。海外だとワクチン接種が義務化されたり、ワクチンパスポートをつくってワクチン未接種者に行動制限や罰則を設けるところもありますが、日本ではそんなことはありません。

打つか打たないかは各自の判断になります。しっかりとワクチンの効果や副反応のリスク、打つ打たないによるメリットデメリットを一人一人が考えた上で接種をするか決定します。

では今回ワクチンが承認された5歳から11歳の子供が自分の意思で、以上のことを考慮して打つか打たないかを決めることはできるのでしょうか。小学生高学年あたりならまだしも、小学校1年生の子どもにそんなことができるとは思えません。

万が一接種後に何か起こったら誰が責任を取る?

子どもに判断ができないなら、親が打つか打たないかを決めることになると思います。親がワクチンを打つと判断すればその子供は打つことになるでしょうし、親がワクチンを打たないと判断をすればワクチンは打たないでしょう。

では、もし子供に接種をして接種後に何かしらの副反応が起こったら一体だれが責任を取るのでしょうか。勿論子供にワクチンを打たせた親御さんになりますよね。

子にワクチン接種を勧めて自分を責めたた父

去年ニュースになりましたが、30歳の男性がコロナワクチン接種後に死亡したというケースがあります。(参考:“ワクチンで死亡”の因果関係は「評価不能」 接種後に息子を亡くした父が語る無念…データ不足に個人情報の壁【福岡発】

このケースは父親が勧めたとはいえ、息子さんは30歳。最終的にワクチンを打つと決めたのは息子さんご自身なので、父親が自分を責めることは無いと思います。しかし、父親は「自分がワクチン接種を勧めていなければ息子はワクチンを打たなかったかもしれない」と自分を責めたとのこと。

ワクチンを打たれた息子さんは持病もアレルギーもなく、ワクチン接種の3日後に死亡していることから、ワクチンで亡くなった可能性もありますが、国は「因果関係は不明」としています。

ワクチン接種後に死亡した99%が評価不能

ワクチン接種後に死亡した方は1400人以上。そのうち99%がワクチンが原因で亡くなったとは考えられない、所謂「評価不能」とされています。

国はワクチン接種後に死亡した場合、死亡した方の遺族に4420万円、葬祭料として21万2000円、計4441万2000円を支給するとしていますが、「評価不能」とされた方は受け取れません。ワクチンが原因で亡くなったとは考えられないからです。

ワクチンを打った後に「たまたま」心臓発作で亡くなったのかもしれないし、「たまたま」何かしらの発作が起こることも有り得ます。100%ワクチンが原因だと分からなければ、補償の対象にはなりません。ワクチンが原因だと認めるのはものすごい難しいことだから、ほぼ不可能。国は補償をする気なんてサラサラ無いでしょうね。

現時点ではワクチン接種後に亡くなっても泣き寝入りをするしかないと言うのが実情。何年後かに国を相手取って訴訟を起こすこともできるでしょうが、訴訟にも費用が掛かるので、できる人は限られてくるのかと。

救済制度はある

予防接種を受ける際に配布される説明書には以下のような記述があります。

予防接種では健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めて稀ではあるものの、なくすことができないことから、救済制度が設けられています。
新型コロナワクチンの予防接種によって健康被害が生じた場合にも、予防接種法に基づく救済(医療費・障害年金等の給付)が受けられます。申請に必要となる手続きなどについては、住民票がある市町村にご相談ください。

出典:https://www.mhlw.go.jp/content/000782621.pdf

「予防接種では健康被害が起こることがあり、なくすことができない」としたうえで、救済制度がありますよと。なのでワクチン接種を受けた人はこの点で同意していることになりますから、健康被害を受けても文句は言えないわけですね。

説明書を読まないタイプの人も居ますが、自己責任です。

ワクチンの治験は終わっていない

ワクチンそのものはしっかりと試験を行い、安全性などがきちんと検証・評価されているものです。実際国民の8割近くが既に2回接種を行っているにもかかわらず、亡くなっているのは現時点で1400人で、それも99%が因果関係不明。ワクチンが原因で亡くなったとは限りません。亡くなられた方には申し訳ないですが、数字だけで見るとこのワクチンは安全なものだと言えると思います。そもそも100%安全なものなんてありませんからね。

しかし、ワクチンの治験はまだ終わっていません。厚生労働省のワクチンに関するページには以下のように書かれています。

このように、既に、有効性と安全性の評価は丁寧に行われましたが、一部の臨床試験の終了予定時期が、将来の日付になっている場合があります。これは、こうした臨床試験に参加した方々に、より長期に有効性や安全性が認められるかどうかについて、引き続き情報収集が行われているためです。臨床試験に参加した方々は、世界で最初に新型コロナワクチンを接種した方々ですので、情報収集を続けることで、免疫の持続期間など、大変重要な科学的知見が得られると考えられます。

出典:新型コロナワクチンの臨床試験(治験)が終わっていないというのは本当ですか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省

ワクチン自体の有効性と安全性は丁寧に行われたうえで承認されています。しかし、例えばワクチンを打ったあと何か月間免疫がつくのか、何か月後に免疫が消滅するのかといったことを確認するため、引き続き情報収集が行われています。

しかし、よく見てみると「長期に有効性や安全性が認められるかどうかについて、引き続き情報収集が行われている」とのこと。反ワクチン論者がよく言う「ワクチンを打ったら○年後に死ぬ」とか、「mRNAが体内に残り続ける」とか、そういう可能性も否定はできないわけです。

そもそもワクチンが登場してまだ2年程しか経っていないことから、ワクチンを打った数年後に何が起こるかなんて未知の領域。100%安全とも言い切れないし、かといって100%危険とも言えない、それらのことを考慮したうえでワクチン接種するかどうかを自分で判断する必要があると思います。

子どもにもしっかり丁寧に説明を

「子どもだから」、「子供のことは親が決める」ではなく、子供にもしっかりと丁寧に説明をすべき。

「子どもがコロナにかかっても熱が出たりくしゃみや咳は出るけど重症化はしにくい、でも罹ったら後遺症が残るかもしれない。ワクチンは安全だけど、注射したからと言って罹らないわけではない。それに注射した後に熱が出たり、体が痛くなったりするかもしれない。下手すると後遺症が残ってこれからずっと苦しむことになるかもしれないし、死んじゃうかもしれない。注射する?しない?」

こんな感じで説明すべきだと思います。勿論子供なので正しい判断ができるかどうかは分かりませんが、ちゃんと子供にリスクとメリットを説明して、子供が自分で決めるべきです。それと、モノで釣るとかは論外。

国も子供たちにワクチンを打ってほしいんだったら、学校でコロナ・ワクチンのことを説明すべきでは。

もし子供に十分な説明をせずにワクチンを打たせて、後遺症が残ったらどうするか。救済制度でお金をもらって納得する人も居れば、「そんなの納得できるか!」と言う人も出てくる。そして、子供は打ちたくないのに親に強制的に打たされた、それで後遺症が残ったってなったら、子供は親のせいで何十年も苦しむことになります。結局苦しむのは苦しむ子供を間近で見ている親自身。

まずは大人がワクチンについてしっかりと理解したうえで、子供にもわかるように丁寧に説明をして、子供に判断をさせるべきだと僕は思います。

5歳から11歳もワクチン接種が可能に。気を付けるべき点とは。