たきぶろぐ

「大人」になりたくない人の雑記

DaiGo氏のホームレスに対する発言について思うこと

メンタリストのDaiGoさんが、ホームレスや生活保護受給者に対して差別的な発言をしたことで大炎上してましたね。

僕も過去にホームレスに対しての記事を投稿していましたが、僕的にはDaiGoさんの発言には「ちょっと言いすぎだけど、言いたいことは分かる」と感じました。

過去記事→ホームレスの言葉に怒りを覚えた - たきぶろぐ

僕はDaiGoさんの動画を見ておらず、ネットニュースなどに掲載されている発言しか確認できていないので、DaiGoさんの発言と相違あったらすみません、ってことで。

 

僕はすべてのホームレスに対して不必要、目障り、邪魔と言っているわけではありません。

障がいがあったり、何か働けない事情があったり、家庭の事情であったり、それこそコロナ禍で突如職を失い、ホームレスになってしまった方も居るでしょう。そういう人たちに対しては、同情しますし、躊躇なく生活保護を受給してもらえばいいと考えています。このような方々に生活保護を受給する権利があるのは当然ですから。

しかし、僕が出会ったホームレス。最低でも1年は同じ場所に居て、道行く人に金をたかり、横柄な態度をとるような人、こんな人生活保護を受ける権利はないのでは。

生活保護法第六十条には以下のような記述がなされています。

第六十条 被保護者は、常に、能力に応じて勤労に励み、自ら、健康の保持及び増進に努め、収入、支出その他生計の状況を適切に把握するとともに支出の節約を図り、その他生活の維持及び向上に努めなければならない。

出典:生活保護法 | e-Gov法令検索

生活保護を受給している人は、能力に応じて勤労に励み、支出の節約を図る。

けが、何らかの持病があっても、能力に応じて勤労に励む必要があります。例えば、下半身が麻痺していても、上半身は動かせますよね、じゃあ上半身だけでできる仕事探しましょ。そして、パチンコやお酒など、不必要なものにお金は支出せず、可能な限り節約しましょう、ということです。

働く気がある、もしくは現在働いている人でないと、生活保護を受給する権利はない。これは生活上の義務ですから、この義務を果たせない人は当然受給する資格はありません。

勿論、寝たきりの状態だったり、重度の障がいを持っている人は、働きたくても働けないわけですから、そういう方は当然受給することができます。

 

しかし、僕が過去記事「ホームレスの言葉に怒りを覚えた - たきぶろぐ」で出会ったホームレスの方はどうでしょうか。

このような方々は、僕が通学で頻繁に池袋駅を利用するようになってから1年経っていますが、未だにここに居ます。しかも、朝は居ないのに夕方、帰宅ラッシュの時間になると池袋駅の通路に座って、ポーチのようなものを開いて投げ銭をしてもらう。

朝は居ないのに、夕方になると居るということは、当然歩けているんでしょうね。歩けるということだけでも、十分働くことはできますから。当の本人に「ホームレスから抜け出したい」「働きたい」という気持ちがあれば、生活保護を受給することもできます。

まあそれ以前に、いくら投げ銭をもらっているかは分かりませんが、過去記事で出会ったホームレスはその日1000円をもらっています。その1000円を使えば、古着屋さんで服を買って、銭湯に行って体をきれいにして、住所なしで働ける仕事を探す...なんてこともできるんですよ。寮つきの求人もありますし。

こういう話をすると、僕の母親は「ホームレスの人だって精神が弱くて働けない人も居るのよ、そんなこと言わないの」と言いますが、少なくとも僕が出会ったホームレスの人は精神は弱くないでしょうね。見知らぬ赤の他人に「金を入れろ」と横柄な態度をとるほどですし、スルーされても挫けない、強いメンタルをお持ちのようなので。

それに、今の時代恵まれてて、無料で寝床・食事を提供して、更に就職活動の応援までしてくれる自立支援センターだってありますし、ホームレス向けのシェルター、無料宿泊所だってあります。

しかしいずれも共通するのは、「働く気がある人向けのサービス」であるということです。働く気があるけど、なかなか仕事が見つからない...そんな人のために一時的に寝床や食事を提供するサービスです。当の本人に働く気がなければ、勿論これらのサービスは受けられないでしょうね。

 

それに、「生活保護を受けるのに躊躇遠慮する人がいる」というのもよく聞きます。実際そういう人は居るでしょうが、そういう人は躊躇遠慮せずに受けてください。これは法律で認められている当然の権利ですから。

ただ、僕が出会った「働いてるのに1円も入れねえのか」と、働いてもいない、ただ通路に座って邪魔しているだけなのに、上から目線で言ってくるような横柄な人が、生活保護を受けるのに躊躇遠慮しているとは、僕は到底思えません。働く気は更々なく、人の金で酒を飲む、そんな暮らしを延々としていたいんだろうね。

夏休み前ですが、池袋駅のホームレス。過去記事の人とはまた別の人ですが、座ってる真横に、コンビニで売ってるような、ワンカップのお酒が2,3本並んでいました。この人が置いたかは分かりませんが、蓋は全て開いていて1本は、中身が四分の一ぐらい残っていたので、恐らくこの人が飲んでいたんだろうなと。このご時世、飲みかけのお酒をホームレスにあげる人は居ないだろうし。他人のカネで呑む酒は美味いか。

勿論生活保護を受給するとき、支出の節約をしないといけないので、こんなガブガブ酒を飲むような人は、義務違反になるので、受給する権利は勿論失われるでしょうね。

 

そもそも、日本は資本主義国家であって、働いた人が働いた分に応じた報酬を得ることができます。働いていない人は勿論、それ相応の報酬になります。働かなくても給料が欲しいのであれば、ぜひ共産主義、社会主義国家に行ってください。

まあもっとも共産主義を謳う中国も資本主義を導入してますし、北朝鮮も表向きは共産主義国家ですが、実態は首都の平壌に住む人々と、地方に住む人は格差がエグい。平壌の人ですら電気もまともに使えないほどの貧困さ。田舎に限らず平壌でも生活苦から闇市が開かれ、事実上の資本主義。働かなくても給料が貰えるなんて「理想論」でしかない。世界中のどこに行っても、労働をしなければ生活することはできない。

日本国憲法には「国民は最低限度の生活を営む権利がある」とはありますが、同じ憲法内に「勤労の義務がある」と書かれています。義務があるからと言って、仕事をしなければならないということではありません。働く意思のない人に強制的に労働をさせれば、それは紅い国のような人権問題に発展しますから。

しかし、労働をしていないのにお金がもらえるって、働いてお金を稼いでいる人からしてみると、酷く不公平です。それは「働いたら働いただけ給料がもらえる」資本主義に反していますし、「働かなくてもカネがもらえるなら働かなくていいや」という人が次々に出てきます。これ、共産主義が破綻した一つの原因です。

結局そういう不正受給が増えると、国に悪影響を及ぼすから、「能力に応じて勤労に励む」という条件付きで、生活保護制度があるんです。

だから、働く気がない人は今のホームレス生活をどうぞどうぞ続けていってください。働く気がある人は、生活保護を申請して、仕事を探して、将来は自立した生活が送れるといいですね、というのが僕の考え。

 

そして、DaiGoさんが「僕にとってはホームレスは不必要、猫の方が大事」というような発言をしていたそうですが、これ別に炎上するような発言じゃないですよね。

例えば、僕にとって櫻坂46は自分を支えてくれて、寄り添ってくれたり、元気をくれる大切な存在。だけど、中には「口パク集団」「握手券商法」「握手奴隷」「お遊戯会レベル」という言葉を浴びせるような人だって居る。こういう人たちにとっては、櫻坂46は不必要な存在なんでしょうね。

逆に、僕の身近な人に2.5次元の舞台が好きな人が居ます。その人にとっては地方に行って公演を見るほど大切な存在ですが、僕にとっては正直くだらない存在です。

これと同じように、人にとって必要な存在、不必要な存在っていうのはあって当然なので、これを非難するのはおかしいのでは。

優生思想云々言っている人も居ますが、この発言で炎上したDaiGoさんに口汚く罵詈雑言を浴びせる人達、その人たちこそが優生思想を肯定しているのでは。「差別発言で大炎上した頭の悪いDaiGo」に「私のような差別をしない頭の良い人」が非難し、追いつめていく。それこそ優生思想なのでは。

 

そして、非難している方々は忘れているかもしれませんが、誹謗中傷によって芸能人が亡くなった事例、昨年ありましたよね。SNS等で誹謗中傷を受け、苦しんだ木村花さんが、自殺をした。

そのことを忘れたのか、DaiGoさんに誹謗中傷のリプを投げつけているような人たち。これで彼が自殺でもしたらどうするんですかね。また木村花さんの時みたいに、ツイ消しして逃げるんですかね。それか掌返して「お前らが誹謗中傷したからだ」とか言うんですかね。

僕はDaiGoさんの発言、全てを擁護するわけではありませんが、以上のように思いました。

DaiGo氏のホームレスに対する発言について思うこと